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教員名 : 野口 憲治
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授業コード
220569
オムニバス
科目名
近世町家建築史論
科目名(英語)
Advanced History of Early Modern Townhouses
配当学年
1年
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
月曜2限
対象学科
博前_建築
コース
科目区分
大学院科目
必選の別
選択科目
担当者
野口 憲治
教室
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
主に近世以降における町家建築について、各地域の町家形式に関する知識を修得し、建築技術や意匠などを様々な視点からみる力を養う。
達成目標1
各地域における様々な町家建築の特徴を理解し、具体的な事例や細部意匠などを踏まえて説明できる。【50%】
達成目標2
現存遺構の町家建築の発達要因や形成要因をふまえ、今後の町家の保存・活用のあり⽅を考察でき
る。【50%】 達成目標3
達成目標4
達成目標5
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
○
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
○
実習
フィールドワーク
○
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
近世町家の特質
日本建築の特質について調べておく(2時間)。
第2回
町家と城下町
城下町の基本構成について調べておく(2時間)。
第3回
江戸の町家
波多野純『復元・江戸の町』を読む(3時間)。
第4回
京都の町家
京町家の平面構成について調べておく(2時間)。
第5回
金沢と仙台の町家
金沢と仙台城下の気候風土、文化的背景を調べておく(2時間)。
第6回
地方城下町の町家
主要な地方城下町の歴史的背景を調べておく(2時間)。
第7回
絵画史料からみた町家
『江戸図屏風』に描かれた町家の様相を考察しておく(2時間)。
第8回
西欧人がみた近世町家
長崎出島に勤務したシーボルト、フィッセル、ブロムホフについて調べておく(2時間)。
第9回
長崎出島と長崎の町家
長崎出島のオランダ商館が設置された歴史的背景を調べておく(2時間)。
第10回
旧日光街道沿いの町家
旧日光街道沿いの宿場町の位置、歴史的背景を調べておく(2時間)。
第11回
町家の見学
旧杉戸宿に現存している「旧渡辺金物店」について調べておく(2時間)。
第12回
町家の桟瓦と雨樋
瓦と雨樋の歴史について調べておく(2時間)。
第13回
近代の町家
埼玉や東京などの近代和風建築の中から町家を調べておく(2時間)。
第14回
町家建築の保存・活用
全国の主要な城下町・宿場町の町家について、保存・活用の事例を調べておく(2時間)。
課題等に対するフィードバック
課題を提出した次の授業回において、講評や議論を実施する。
評価方法と基準
課題とプレゼンテーション、ディスカッションの内容などを総合的に評価し、60点以上で合格とする。
テキスト
授業にて適宜に指⽰する。
参考図書
大場修『近世近代町家建築史論』中央公論美術出版【ISBN4805504811】
授業にて適宜に指⽰する。 科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
町家を説明する用語(本瓦、桟瓦、丸桟瓦、鎬桟瓦、板葺石置屋根、土蔵造、船枻造、虫籠窓など)はきわめて豊富であり、多様な町家形式が歴史的な町並みの重要な構成要素となっている。これらの形式は、近世に骨格が造られ、その蓄積が近代、現代へと受け継がれている。この近世に造られた多様な町家形式は、地域性を示す重要な要素であり、その形成要因を明らかにすることは、歴史的な町並みを保存する上でも欠かせない視点である。この視点を養うことで、総合的に歴史的建造物をみる力を養う。
履修登録前の準備
町家建築に関連する書籍や論文を読み、現存遺構を⾒学しておく。
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