|
教員名 : 佐藤 杉弥
|
授業コード
510028
オムニバス
科目名
科学へのいざない
科目名(英語)
Invitation to Science
配当学年
1年
単位数
2単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
木曜1限
対象学科
基_機械,基_電電,基_電情,基_応用,基_環生,先_ロボ,先_情報,先_データ,建_建築_Aコース,建_建築_Lコース
コース
科目区分
共通教育科目
必選の別
選択科目
担当者
佐藤 杉弥
教室
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
科学リテラシーは工学基礎として重要である。また、現代では様々な情報を容易に得ることができるが、その中には非科学的なものも含まれている。本科目では、正しい理解、適切な応用のために、科学的思考法と科学の方法の基礎を身につけることを目的とする。
毎回小課題を課す。遠隔授業により進める場合は毎回の授業時間にTeamsでオンライン解説を行い、随時実際の演示実験も紹介する。探求課題は希望により対面でも指導を行う。終盤に探求課題を行い、希望者に発表をしてもらう。また、相互に探求課題を評価して理解を深める。 達成目標1
科学的な思考法を身に付け、それに基づいて説明や議論をすることができる。(40%)
達成目標2
表やグラフ、統計データを様々な視点から見ることができ、正しく情報を読み取ることができる。(40%)
達成目標3
身の回りの科学を正しく理解し、説明することができる。(20%)
達成目標4
達成目標5
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
△
ディベート
グループワーク
△
プレゼンテーション
○
実習
○
フィールドワーク
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
科学とは、科学者とは?(1)
ガイダンス サイエンス・クイズ 科学者の仕事内容、科学者になる方法の解説。 身の回りの科学として、どんな話題があるか考えておくこと(1時間)。
授業後は、授業で出された科学常識問題をもう一度見直しておくこと(1時間)。 第2回
科学とは、科学者とは?(2)
科学者の役割や仕事、科学者をとりまく環境について。 著名な科学者の事例を調べてみる。 科学者のイメージや、どのような仕事をしているかの印象をノートに書き出しておくこと(1時間)。
授業後は歴史上の科学者についてインターネットや科学記事などで調べてみること(1時間)。 第3回
科学記事を読む(1)
研究者はどのように学ぶのか、論文や科学記事の探し方。 歴史的な科学エッセイを読み解いてみる。 新聞や雑誌、インターネットなどで科学記事を探し、読んでおくこと(1時間)。
授業後は、授業中に読んだ科学記事をもう一度読み、授業中に抜き出した要点を確認すること(1時間)。 第4回
科学記事を読む(2)
論文の構成や書き方の概要、研究のスタイルなどと、自然法則の発見例の紹介。 科学エッセイから要点をまとめてみる。 第3回の授業で読んだ科学記事を再度読み、その内容を確認しておくこと(1時間)。
授業後は、第3回の授業前に読んだ新聞や雑誌、インターネットなどの科学記事の内容をまとめてみること(1時間)。 第5回
データの取り扱い(1)
データやアイテムを表(テーブル)に整理する。また、その意味を読み解く。 自分なりの表を作成してみる。 データが表に示された科学記事を見つけ、読んでおくこと(1時間)。
授業後は、授業前に見つけた科学記事の表のデータを様々な視点から分析してみること(1時間)。 第6回
データの取り扱い(2)
グラフの役割、基本的なスタイルと注意点、利用例の紹介。 実際にグラフを作成して、データを検討する。 データがグラフに示された科学記事を見つけ、読んでおくこと(1時間)。
授業後は、授業前に見つけた科学記事のグラフのデータを様々な視点から分析してみること(1時間)。 第7回
科学記事を読む(3)
科学的議論で大事な論理と定性的・定量的なデータの扱いについて。 科学エッセイから定性的・定量的な側面を読み解いてみる。 新聞や雑誌、インターネットなどで科学記事を探し、その内容をまとめておくこと(1時間)。
授業後は、授業前にまとめた内容を見直し、まとめ直してみること(1時間)。 第8回
科学記事を読む(4)
論文が出版されるまでのプロセスや事例紹介、サイエンティフィックな考え方で、ロジカルに説明すること。 実験映像を説明してみる。 第7回の授業前に読んだ新聞や雑誌、インターネットなどの科学記事に対して、疑問点を書き出してみること(1時間)。
授業後は、書き出しておいた疑問点について、インターネットなどで調べてみること(1時間)。 第9回
データの取り扱い(3)
近年重要さが増している等高線図やヒートマップなど3次元的なグラフの紹介。 等高線図を作成してみる。 防災地図、気象図などを見て、そこからわかることをノートに書き出しておくこと(1時間)。
授業後は、再度、防災地図、気象図などを見て、さらにわかったことをノートに書き出しておくこと(1時間)。 第10回
データの取り扱い(4)
平均や不確かさなどのデータの統計の基本について、統計でだまされないための注意点。 簡単な統計量を算出してデータを比較してみる。 統計データが示された科学記事を見つけ、読んでおくこと(1時間)。
授業後は、授業前に見つけた科学記事の統計データを様々な視点から分析してみること(1時間)。 第11回
擬似科学、似非科学を見抜くには?
科学と似て非なるものの紹介、だまされないで生きていくための科学的視点や科学的倫理。 疑似科学の実例を調べてみる。 身の回りの科学について、疑いながら考えてみること(1時間)。
授業後は、第1回目の授業で出された科学常識問題をもう一度見直しておくこと(1時間)。 第12回
探求活動(1)
探究活動の解説。テーマの選定と実施計画を考える。(対面授業の場合はグループ、遠隔授業の場合は個々人で行う)。 どのようなテーマにするか考えておく、または、グループで話し合っておくこと(1時間)。
授業後は、授業中に集めた情報を整理しておくこと(1時間)。 第13回
探求活動(2)
探究活動の取りまとめと報告(ポスター)の作成。 他の受講者の研究も批判的に検討して参考にする。 探求の実施、検討内容を整理し、報告の体裁を整えて議論に備えること(2時間)。
授業後は次回の発表、最終版提出に向けて、グループまたは各自で準備を進めること(2時間)。 第14回
探求活動(3)
探求の発表(対面の場合は全員、遠隔の場合は希望者に実際にプレゼンをしてもらい講評する)。 発表の最終版を作成、他の発表との相互評価を行う。 最終報告の作成、発表に準備をしておくこと(2時間)。
授業後は質問や講評の内容を見直し、グループで再度議論または各自で検討すること(1時間)。 課題等に対するフィードバック
課題で正答率が低かったものについては、授業内で解説の時間を設ける。記述問題等については講評の時間を設ける。Teamsでも質問を受け付ける。
評価方法と基準
毎回の授業課題(80%)、および、探求課題(20%)を評価対象とし、100点満点中60点以上を合格とする。ただし、毎回の課題を5回以上未実施、探求課題の報告を未提出の場合は評価しない。
テキスト
テキストは指定しない。毎回スライド資料、動画、参考リンクなどを配付する。
参考図書
-
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
本科目は、教養科目の位置づけであり全学に開講されている。授業テーマは、科学とは何か、科学的なものの見方とはどういうことかを、体験学習を通して理解することである。この中で、自然科学を探求するプロセスを学び、科学的思考を実践する姿勢を身に付けることができる。
履修登録前の準備
新聞や雑誌、インターネットなどで、様々な科学記事に目を通しておくこと。
|