シラバス情報

授業コード
510111
オムニバス
科目名
建築図法
科目名(英語)
Drawing Methodplogy for Architecture
配当学年
1年
単位数
2単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
月曜3限、月曜4限
対象学科
建_建築_Aコース,建_建築_Lコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択科目
担当者
吉村 英孝
教室
5-104
実務家教員担当授業
担当教員の吉村は、建築意匠設計に関する実務経験がある。その経験を活かし、建築分野における「図を描く方法=図法」に関して実践的なテーマや実例を授業で扱っている。
授業の目的と進め方
建築の分野では、三次元の立体を二次元の平面に表現した「図面」を介して情報の共有がなされている。特に、単色の線だけで描かれる建物の設計図は、描き手と読み手の間での約束事に基づいて描かれる必要がある。この授業では、建築の専門的な学習に必要となる、図面の読解力と基本的な図法について理解し、演習によって身につけることを目的とする。毎回の授業で取り組む課題は、次の授業時に解説を聞いて各自添削する。
達成目標1
・3次元の空間上の図形を2次元の図面に表現する様々な図法を説明できる【40%】
達成目標2
・立体を2次元の図に表すことができる【40%】
達成目標3
・透視図と写真の関係を説明できる【20%】 
達成目標4
達成目標5
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
図法の概要 
一般的な図法の概要について、復習すること(1時間) 
第2回
正投影法(多面投影)
空間上の点・線を、図面に表す
多面投影について、復習すること(1時間) 
第3回
投影面に傾く線の実長(副投影法、回転法)
空間上の直線の実長を、図面に表す
副投影法について、復習すること(1時間)
第4回
平面図形の実形(ラバットメント)
空間上の直線、及び平面の実形を、図面に表す
回転法、ラバットメント法について、復習すること(1時間) 
第5回
立体図形(正多面体)の投影
正多面体について、復習すること(1時間) 
第6回
螺旋階段の投影(曲線、曲面) 
螺旋形について、復習すること(1時間)
第7回
斜投影(アクソノメトリック)
斜投影について、復習すること(1時間) 
第8回
等測図(アイソメトリック) 
等測図について、復習すること(1時間) 
第9回
パースペクティブ図①(一点透視) 
一点透視図について、復習すること(1時間) 
第10回
パースペクティブ図②(室内パース) 
一点透視図、室内パースについて、復習すること(1時間) 
第11回
パースペクティブ図③ (簡略図法、点景の表現) 
一点透視図、簡略図法について、復習すること(1時間)
第12回
パースペクティブ図④(二点透視) 
二点透視図について、復習すること(1時間) 
第13回
立体の陰影 
立体の陰影について、復習すること(1時間) 
第14回
立体の切断・相関/演習テスト 
立体の切断、相関について、復習すること(1時間)


課題等に対するフィードバック
各回の授業で取り組んだ演習問題について、次の授業の冒頭で解説をする。その際正答を朱書きさせ、未理解点の把握を促す。朱書きされた答案を回収し、理解度の低い点について補足説明をする。
評価方法と基準
演習課題(75点)と演習テスト(25点)を合計して、60点以上の場合を合格とする。
テキスト
なし。教員作成による関連資料を適宜配布する。
参考図書
伊能教夫 小関道彦著 『例題で学ぶ図学 - 第三角法による図法幾何学』森北出版(2009)[ISBN 978-4627667310] 
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
「建築図法」は、建築の設計や製図に取り組む上での重要な基礎知識として、3次元空間上の図形や立体を2次元の図面で表す為の基礎的な知識と約束事を理解するための科目である。
履修登録前の準備
各回の授業内容を復習すること。建築雑誌、作品集等で多くの図面を日常的に見て、図面から立体や空間を理解するようにすること。