シラバス情報

授業コード
510113
オムニバス
科目名
建築表現
科目名(英語)
Technique for Architectural Drawing
配当学年
1年
単位数
3単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
水曜3限、水曜4限、水曜5限
対象学科
建_建築_Aコース,建_建築_Lコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
必修科目
担当者
竹内 宏俊、野口 憲治、池田 聖太、八島 隆、木下 芳郎、岡安 達生、古賀 繭子、樋口 諒
教室
実務家教員担当授業
担当教員の竹内、木下は、建築計画に関する調査・研究や建築設計について実務経験がある。その経験を活かし、建築物の形態を実現できるようにするための基本的な図面表現や模型表現について指導を行う。
授業の目的と進め方
設計と製図の演習を通して、建築分野に関わる者として今後将来にわたり不可欠な、建築図面の基礎的な作図技術を修得する。また空間の読み方、空間を組み立てる発想力や構成力を養い、模型や図面による建築の表現を身につける。
達成目標1
製図道具の使用方法を理解し、基本的な製図ができる。【20%】
達成目標2
建築模型の製作道具、模型材料の使用方法を理解し、基本的な建築模型をつくることができる。【20%】
達成目標3
建築図面の基本的な約束事を理解し、図面を読解できる。【20%】
達成目標4
建築図面の基礎的な表現方法を修得し、基本的なプレゼンテーションができる。【20%】
達成目標5
空間を組み立てることを通して発想力をみにつけ、図面や模型などで表現できる。【20%】
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
線の練習①
建築図面の意義や役割 
演習課題を通して製図道具に慣れておくこと(5時間)
第2回
線の練習②
線の種類を使い分ける
線種の違いによる図面表記上の意味の違いを理解しておくこと(5時間)
第3回
模型の表現①
基礎的な建築模型を製作する
材料を切り出す、貼るなどの基本的な模型制作の技術を練習しておくこと(5時間)
第4回
模型の表現②
図面から建築模型を製作する 
模型を完成に近づけておくこと。
仕上がりを確認し、修正・改善を繰り返すこと(5時間)
第5回
図面の表現①(配置図・平面図)
模型と比較しながら平面図を描く 
配置図・平面図の描き方について不明な点は、テキストPP.12~15を熟読し、理解しておくこと(5時間)
第6回
図面の表現②(断面図・立面図)
模型と比較しながら断面図・立面図を描く 
立面図・断面図の描き方について不明な点は、テキストPP.18~19を熟読し、理解しておくこと(5時間)
第7回
図面の表現③(平面図)
配置図兼1階平面図を描く
配置図・1階平面図の描き方について不明な点は、テキストPP.12~15を熟読し、理解しておくこと(5時間)
第8回
図面の表現④(平面図)
2階平面図を描く
2階平面図の描き方について不明な点は、テキストPP.14~15を熟読し、理解しておくこと(5時間)
第9回
図面の表現⑤(断面図)
断面図を描く
断面図の描き方について不明な点は、テキストPP.16~17を熟読し、理解しておくこと(5時間)
第10回
空間の設計①(模型)
スタディ模型を製作する 
多くの空間を構想し、スタディ模型を数多く製作しておくこと(5時間)
第11回
空間の設計②(模型)
プレゼンテーション模型を製作する 
構想した空間に合わせて、模型材料や色を検討し、提出模型を完成させること(5時間)
第12回
空間の表現①(図面)
模型から建築図面を描く
模型で製作した空間の、図面を描く。未完の場合は完成させておくこと(5時間)
第13回
空間の表現②(図面)
パースペクティブ図や模型写真を用いて図面を仕上げる
模型写真やパースペクティブの技法について理解し、訓練を繰り返すこと(5時間)
第14回
講評会
課題提出に向けて未完部分は完成させておくこと。建築のコンセプトをまとめ、発表原稿を用意しておくこと(5時間)


課題等に対するフィードバック
提出課題は添削し返却します。内容を必ず復習すること。
評価方法と基準
提出作品(100%)
製図、制作の進め方、発表方法、完成度などを総合的に評価し、60点以上を合格とする。
テキスト
日本建築学会編『コンパクト建築設計資料集成[住居]』丸善(ISBN:978-4621076880)
参考図書
日本建築学会編『コンパクト建築設計資料集成』丸善(ISBN 978-4621075098)
武者英二ほか『建築デザインの製図法から簡単な設計まで』彰国社(ISBN 978-4395200016)
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
大学4年間を通じて建築の専門教育を受ける上で、また卒業後、建築に関する専門職として仕事に従事する上で不可欠な建築図面の作図と読解の基礎を身に付けるための科目である。そのため、全員が確実に修得すべきものとして自覚して履修する必要がある。なお、本科目の学修内容の理解を深めるために、同時期に開講される「建築図法」を併せて履修することが望ましい。 
履修登録前の準備
授業で使用する製図道具については、オリエンテーションで説明される。授業時間以外にも製図室を利用し、できるだけ図面表現の技術に慣れておくこと。