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教員名 : 安原 鋭幸
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授業コード
510139
オムニバス
科目名
機械工作実習
科目名(英語)
Practice of Mechanical Working
配当学年
1年
単位数
1単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
集中講義
対象学科
先_ロボ
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択科目
担当者
安原 鋭幸、樋口 勝、澤 武一
教室
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
工作機械による加工方法は機械設計者が当然持ち合わせているべき知識である。旋盤、フライス盤、ボール盤などの基本的な工作機械の特徴を知るために、各部の役割や名称と安全に配慮した操作方法について学び、それら工作機械を実際に操作して課題工作物の製作に取り組むことにより、加工から測定までの機械工作の基本を体験的に修得することを目的とする。
達成目標1
工作機械を安全に操作することができる。【25%】
達成目標2
旋盤、フライス盤、ボール盤の操作方法を修得し、自らが加工するときの選択肢に加えられるようになる。【25%】
達成目標3
用途に応じた適切な工作機械を選択できるようになる。【25%】
達成目標4
寸法測定方法を修得し、図面との比較・評価ができるようになる。【25%】
達成目標5
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
○
フィールドワーク
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
機械工作における安全の確保
予習として、製作課題として与えられるSS材の物性や特徴について調査する(1時間)。復習として、SS材の物性や特徴について学んだことを整理する(1時間)。
第2回
機械加工と寸法公差
予習として、製図のテキストで寸法公差について確認しておく(1時間)。復習として、寸法公差について学んだことを整理しておく(1時間)。
第3回
旋盤による切削(1)加工方法と測定方法
予習として、旋盤のしくみについて調査しておく(1時間)。復習として、旋盤のしくみについて学んだことを整理しておく(1時間)。
第4回
旋盤による切削(2)旋盤の各部の名称と機能
予習として、SS材(SS400)の切削条件について調査しておく(1時間)。復習として、SS材(SS400)の切削条件について学んだことを整理しておく(1時間)。
第5回
旋盤による切削(3)加工実習
予習として、初回に実施した安全を第一に優先した工作機械の操作方法について確認しておく(1時間)。復習として、使用した工作機械の安全な操作方法について整理しておく(1時間)。
第6回
旋盤による切削(4)加工実習と測定
予習として、ノギス、マイクロメータの読み取り方法について調査・確認しておく(1時間)。復習として、旋削した課題の寸法を測定し、レポートにまとめ報告する(1時間)。
第7回
フライス盤による切削(1)各部の名称と機能
予習として、縦フライス、横フライスについて仕組みを調べておく(1時間)。復習として、縦フライス、横フライスの仕組みについて学んだことを整理しておく(1時間)。
第8回
フライス盤による切削(2)加工方法
予習として、アップカットとダウンカットについて調べておく(1時間)。復習として、アップカットとダウンカットについて学んだことを整理しておく(1時間)。
第9回
フライス盤による切削(3)加工実習と測定
予習として、フライス加工する課題の寸法を調査しておく(1時間)。復習として、フライス加工した課題の寸法を測定し、レポートにまとめ報告する(1時間)。
第10回
けがき作業
予習として、センターポンチなどのケガキ方法について調査しておく(1時間)。復習として、ケガキ方法について学んだことを整理しておく(1時間)。
第11回
ボール盤による穴開け
予習として、ボール盤による穴開け作業を安全に行うためのワークの固定方法を調べておく(1時間)。復習として、実際にどのような固定方法をとったか記録しておき、第14回のレポート提出時にまとめて提出する(1時間)。
第12回
ねじの種類、規格と加工方法
予習として、M3、M4のねじのピッチ、ならびに下穴の直径について調べる(1時間)。復習として、M3、M4のねじのピッチ、ならびに下穴の直径について学んだことを整理しておく(1時間)。
第13回
タップによるねじ切り
予習として、タップがけにおいて、切粉を排出する必要性とその方法について調べておく(1時間)。復習として、けがき、穴開け、ねじ切り作業について、穴位置やねじ山のずれなどを測定し、評価結果をレポートとして提出する(1時間)。
第14回
組み立てと工作物の自己評価
予習として、課題製作の過程で記録したレポートの内容を整理しておく(1時間)。復習として、今回の自己評価結果をまとめて最終レポートを完成させ提出する(1時間)。
課題等に対するフィードバック
課題に対するディスカッションを通して、その都度アドバイスすることによりフィードバックを行う。
評価方法と基準
レポート課題(60%)
課題製作物の完成度(40%) 全ての加工を終え、トロッコが完成させることと必要事項が記入された報告書の提出をもって合格とする。 テキスト
プリントを配布する
参考図書
小町 弘、吉田 裕亮著『機械工学のやさしい知識』オーム社出版局 (1990)【ISBN 978-4274086090】
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
本講義は、カリキュラムマップの専門科目、ハード系・機械系に分類され、「機械工学概論」に橋渡しをする講義である。カリキュラムポリシーの中の機械に関する基礎技術であり、これまで工作機械に触れたことがない、あるいは、機械工作のチャンスがあまりなかった学生を対象として、作業に適した工作機械の選択と安全かつ適切な操作ができるようになるための実習に主眼を置いた科目である。
履修登録前の準備
旋盤、フライス盤、ボール盤、ネジ切りについて、工作機械の概要と注意点を予め調べておくこと。機械工作においては、安全のために服装にも注意を払う必要がある。機械工作に適した服装(帽子、作業着、靴など)について予め調べておくこと。
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