シラバス情報

授業コード
510277
オムニバス
科目名
構造力学・演習Ⅰ
科目名(英語)
Structural Mechanics Exercise I
配当学年
2年
単位数
3単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
火曜3限、火曜4限
対象学科
建_建築_Aコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
必修科目
担当者
那須 秀行
教室
5-401
実務家教員担当授業
担当教員の那須は、住宅メーカーの研究開発部門およびスウェーデンの研究所にて豊富な実務経験がある。基礎的な力学科目ではあるが、実践経験による解説が加えられることでどのように実務に繋がっていくのかイメージできる。
授業の目的と進め方
構造物の架構形式や、構造物に作用する荷重について修得する。また、構造物に作用する力のつり合いについて理解するとともに、静定梁、ラーメン構造およびトラス構造の反力や応力の計算方法を修得する。
達成目標1
・建築構造物の架構形式やその特徴を説明することができる。【10%】
達成目標2
・力の合成・分解、および、力のつり合いを説明できる。【10%】
達成目標3
・静定構造の反力の計算方法を説明することができる。【20%】
達成目標4
・静定梁の応力が計算できる。【20%】
達成目標5
・静定ラーメンの応力が計算できる。【20%】
達成目標6
・静定トラスの応力が計算できる。【20%】
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
建築構造入門
最近の建築構造物の例を調査し、その構造物の架構形式について調べておく。
第2回
序論と力の合成
高校の物理で学んだ力や、力の合成、分解について事前に復習しておく。授業の復習としてテキストの例題を解く。
第3回
力の釣り合い、反力計算
作用・反作用、偶力、支点と反力について予習しておく。
復習としてテキストの例題を解く。
第4回
任意の点のMNQを求める
応力と断面、応力における正負の向きについて調べる。
復習としてテキストの例題を解く。
第5回
集中荷重の梁のMNQ図(1)
単純梁について
モーメント図(M図)、軸力図(N図)、せん断力図(Q図)の意味を理解しておく。復習としてテキストの例題を解く。
第6回
集中荷重の梁のMNQ図(2)
組合せ部材について
MNQ図の描き方を理解しておく。
復習としてテキストの例題を解く。
第7回
集中荷重のラーメンのMNQ図
MNQ図の描き方、ラーメン構造の意味を理解しておく。
復習としてテキストの例題を解く。
第8回
等分布荷重のMNQを求める
集中荷重と等分布荷重の意味、その違いを予習しておく。
また、応力の計算方法を復習しておく。
第9回
等変分布荷重の梁
集中荷重、等分布荷重、等変分布荷重の違いを理解しておく。高校の数学で学んだ微分・積分を復習しておく。
第10回
分布荷重のラーメン
前回までに学んだ部材に作用する応力の計算方法を理解しておく。復習としてテキストの例題を解く。
第11回
ゲルバー梁
第3回の反力計算の章におけるピン接合の意味を理解しておく。
第12回
3ヒンジラーメン
ラーメン構造と3ヒンジラーメンの違いを予習しておく。
応力計算方法を復習しておく。
第13回
トラス(1)
トラス構造とは、節点法と切断法
トラス構造に関する基礎知識や、トラス構造の応力計算法を予習しておく。
第14回
トラス(2)
平行弦トラス、山形トラス
前回学んだトラス構造の応力計算方法を復習しておく。
復習としてテキストの例題を解く。


課題等に対するフィードバック
演習授業内に採点を行う。授業内に終了しなかった受講生に対しても提出課題を採点し、次回の授業始まりに採点済の課題を返却する。
また、当該授業のTeams掲示を利用し全体の理解度や次回の授業内容等を随時アナウンスする。
評価方法と基準
授業内の演習・レポート(30%)、期末試験(70%)
上記の総合点が60点以上を合格とするが、授業への取組姿勢も加味する。 
テキスト
テキスト:村上雅英『静定構造力学』学芸出版社(2014)【ISBN978-4-7615-3215-4】
参考図書
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科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
・本科目では、静定梁、ラーメン構造、トラス構造を対象に、反力および応力の計算方法を学修する。
・2年次秋学期に累進科目として開講される「構造力学・演習Ⅱ」の基礎となる科目である。
・3年次に開講される「構造力学・演習Ⅲ」、「構造力学・演習Ⅳ」の理解に必要な応力の数値解法ができるようにしておく。
・「構造力学・演習Ⅲ」、「構造力学・演習Ⅳ」の履修には、本科目の単位取得が条件である。
履修登録前の準備
・高校物理における力のつり合いについて復習をしておく。
・高校で学んだ三角関数などの基礎的内容を確認しておく。