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教員名 : 足立 真
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授業コード
510291
オムニバス
科目名
住空間の設計
科目名(英語)
Designing of Dwelling Spaces
配当学年
2年
単位数
3単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
水曜2限、水曜3限、水曜4限、水曜5限
対象学科
建_建築_Lコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択必修科目
担当者
足立 真、鈴木 陽子
教室
実務家教員担当授業
担当教員は建築設計の実務に携わっている。その経験を活かし、建築設計の実践につながる指導を行っている。
授業の目的と進め方
第1課題から第3課題までのステップをとおしてシェアハウスの設計を行い、人と人の関係、人と物と空間の関係を考え、家具や建具、間仕切りなどの細部まで丁寧に住空間を設計し表現する。
達成目標1
第1課題:個人の居場所(パーソナルスペース)の設計【30%】
普段の生活を送る中で、自分だけの物あるいは場所は何で構成されているか(逆を言えば、シェアハウスに住む際に他人と共用してもよいものは何か)を整理し、身の回りの空間をできるだけコンパクトに組み立てる。 達成目標2
・第2課題:「共有」を空間化する【15%】
最終的なシェアハウス全体の設計につなげるためのコンセプトづくりとして、共有する部分のアイデアを空間的に考える。 達成目標3
・第3課題:シェアハウスの設計【55%】
第1・第2課題を踏まえて、シェアハウスでのライフスタイルを提案するコンセプトを明確にし、図や模型に表しながら総合的に空間を考えて設計を行う。さらに、設計が魅力的に他者に伝わるような表現を行う。 達成目標4
達成目標5
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
○
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
○
実習
○
フィールドワーク
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
第1課題の出題
<個人で専有する物>と<他人と共有する物>の分類 「個人の居場所に置かれる物」、「個人の居場所に必要なスペース」をすべて実測する(2時間)
第2回
個人の居場所に置かれる物およびスペースのリスト(一覧図)の作成
リスト化した物とスペースによる居場所の構成、そこでのライフスタイルを構想する(2時間)
第3回
エスキース:個人の居場所の設計
物とスペースの組合せ・配列を考える アイデアスケッチおよびスタディ模型によって設計を形にする(2時間)
第4回
エスキース:個人の居場所の設計
建築空間とその設えを具体化する 設計案を表現する提出物(図面および模型)を作成する(2時間)
第5回
第1課題の提出および講評会
第2課題の出題 講評会でのコメントをもとに、設計案の問題点を整理する。第2課題のアイデアを形にする(2時間)
第6回
エスキース
:共有空間のイメージを具体的に考える パーソナルスペースとの関係、ライフスタイルの想定を考え、アイデアスケッチを作成する(2時間)
第7回
第2課題の提出および講評会
第3課題の出題 第1・第2課題の構想をもとに条件を整理し、自分の設計に適した敷地を選択する(1時間)
第8回
エスキース
:敷地の中での空間どうしの関係を考える パーソナルスペースと共有スペースの関係、内部空間と外部空間の関係を考える(2時間)
第9回
エスキース
:建物の全体像を組み立てる エスキース模型を作成し、空間の構成を立体的に考える。
家具や床・壁・天井・間仕切りのつくりと配置を検討する(2時間) 第10回
中間提出および中間講評会
設計案をもとに図面と模型を作成し、設計コンセプトと空間のしくみを表現する(2時間)
第11回
エスキース
:計画を見直して最終方針を固める 中間提出物の案の良いところをより良くし、改善点を再考する。模型と図面を更新する(2時間)
第12回
エスキース
プレゼンテーション作成 建物の設計コンセプトと空間の魅力を伝えるための図面および模型の表現について検討し、作業を進める(2時間)
第13回
最終提出および最終講評会
最終提出物を作成し、設計案を魅力的にプレゼンテーションする(3時間)
第14回
他の科目との合同講評会
講評会でのコメントをもとに、設計案とその表現について振り返り、改善点を修正する(2時間)
課題等に対するフィードバック
各課題については授業中に講評会を行う。
評価方法と基準
提出作品の評価(100%)
各課題の提出物の評価を点数化し、100点満点換算して60点以上を合格とする。 テキスト
なし。適宜資料を配付する
参考図書
日本建築学会・編『コンパクト建築設計資料集成』丸善(2005年)ISBN:978-4621075098
日本建築学会・編『コンパクト建築設計資料集成「住居」』丸善(2006年)ISBN:978-4621076880 科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
戸建て住宅の設計を行った「建築設計Ⅰ」に続き、この科目では他人と住空間を共有するシェアハウスの設計を行う。人と人、人と物の関係を丁寧に組み立て、コミュニケーションやプライバシーに対する提案を形にすることは、住空間だけでなく他用途の建築・インテリアにも共通する重要なテーマである。
また、近年増加しているシェアハウスを題材にすることで、現代的な社会問題を意識することも必要となる。 履修登録前の準備
関連する講義科目の内容やCADの授業で修得した作図法を復習し、理解しておくこと。
建築雑誌等でシェアハウスや集合住宅の事例を調べその空間を理解すること。 |