シラバス情報

授業コード
510356
オムニバス
科目名
インテリアの空間演出
科目名(英語)
Interior Space Design
配当学年
3年
単位数
2単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
火曜2限
対象学科
建_建築_Lコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択科目
担当者
足立 真
教室
W2-2F
実務家教員担当授業
建築設計の実務を行う教員による授業である。その経験を活かし、建築およびインテリアの設計・意匠に関して実践的なテーマや実例を授業で扱っている。
授業の目的と進め方
インテリアデザインでは、限られた空間を魅力的に演出するために、光や色、素材等の扱いが重要となる。この授業では、採光・照明・色彩に関する理論を修得するとともに、それらのコーディネートによる空間演出的効果や心理的影響について、実際の建物の測定などを通して体験的に理解する。さらには、アートやサイン、テキスタイル、雑貨などインテリアの関わり、家具のデザインについて、実例に基づきながら学習する。 
達成目標1
色彩(色相、彩度、明度)やトーンといった色彩理論の基礎知識を習得する。【35%】
達成目標2
色温度、照度、配光、照明計算の方法といった照明に関する基礎知識を習得する。【10%】
達成目標3
住宅の各室や商業空間のインテリアなど、各々の目的に合った照明器具の選定方法を身につける。【15%】
達成目標4
インテリアの床、壁、天井、開口部等について、表面の素材とテクスチャーの特性を理解し、各部位に適切な材料の選定方法を身につける。【20%】
達成目標5
建築空間におけるサイン計画の役割を理解し、空間に適したサインデザインの手法を身につける。【20%】
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
ガイダンス
現実の空間と知覚する空間(錯覚)
身の回りの魅力的なインテリア空間について、光や色、素材などを観察し、その特徴を考える(2時間) 
第2回
色彩理論1(色の体系)
色彩の基礎知識 
色彩計画の基本事項を理解し、確認テストに取り組む(2時間)
第3回
色彩の演習
色を測る
授業内で測定した色彩を図にプロットし、その特性を考察する(2時間)
第4回
色彩理論2(配色)
インテリアの配色
色彩計画の理解の上に、Photoshopを用いてインテリアの内観パース図面へ着彩を行う(2時間)
第5回
照明の基礎知識
色温度、照度ほかについて
照明の基本事項を復習し、照度計算の練習問題に取り組む(2時間)
第6回
照明方法の種類と効果
光源と照明器具・建築化照明 
自宅や大学など、身の回りのインテリア空間の照明計画について観察しその特徴を捉える(2時間)
第7回
照明計画
住空間の照明計画の演習
住宅の各室における照明計画について、イメージスケッチとその意図をまとめ、演習課題を完成させる(2時間)
第8回
商業空間の照明計画
照明の仕組みについて
身の回りの商業空間の照明計画について、複数の事例を観察する(2時間)
第9回
照明計画の実験演習
実験演習で行った照明計画を図に表し、その計画意図を適切な言葉で表現する(2時間)
第10回
サインデザイン1
サインの役割
魅力的なサインデザインを探し、その特長とデザイン意図を考察する(2時間)
第11回
サインデザイン2
身近な空間のサインデザインの演習
授業中に考えたサインデザインを完成させ、実際に製作したり、写真上でコラージュして表現する(2時間)
第12回
素材とテクスチャー1
表面の加工・表面処理
身の回りの空間の床、壁、天井から、表面の凹凸を採取(フロッタージュ)し、縮尺を合わせた図柄を作成する(2時間)
第13回
素材とテクスチャー2
テクスチャーサンプルの製作
塗装の種類を調べるとともに、製作したテクスチャーサンプルを観察して、素材と表面処理の関係を考察する(2時間)
第14回
演習課題の講評
これまでの課題を振り返り、インテリア空間の設計に生かせるよう、色彩、照明、サイン、素材の各々について復習する(2時間)


課題等に対するフィードバック
評価を行った課題は随時返却し、授業時間内に振り返りを行う。
評価方法と基準
毎回の授業内および宿題として課する演習課題(60%)+実習課題(40%)
課題の採点を集計し、100点満点換算して60点以上を合格とする。
テキスト
なし
参考図書
『インテリアデザイン教科書』インテリアデザイン教科書研究会(2011)ISBN:978-4395008902
『図解 住まいとインテリアデザイン』住まいとインテリア研究会(2007)ISBN:978-4395008575
ほか
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
2年後期に「インテリアの空間構成」においてインテリア空間を構成する建築の部位・部材の性質について学んだ後、インテリア空間を演出する色彩、照明、素材、家具に関して、その理論や専門的知識を習得するための授業である。
授業においては、各事項の理論に関する講義ののち、それを応用的に思考する演習を行うことで、空間における演出効果を実践的に身につけることを目指している。
履修登録前の準備
各回の授業内容を復習すること。
建築雑誌、インテリア雑誌を読んだり、実際に訪れたりし て、多くのインテリアを見ておくこと。