シラバス情報

授業コード
510387
オムニバス
科目名
人間工学
科目名(英語)
Ergonomics
配当学年
3年
単位数
2単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
金曜3限
対象学科
基_機械
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択科目
担当者
細田 彰一
教室
3-323
実務家教員担当授業
細田彰一:株式会社INAXにて、水回り製品の使いやすさやユニバーサルデザインに関する商品企画、人間工学、プロダクトデザイン、セールスプロモーションに関する実務を担当した。 
授業の目的と進め方
我々 が作る道具にとって、人間は必要不可欠かつ仕様変更のできない「部品」である。そのため設計行為は、人間を中心としたシステム設計として考える必要 がある。本科目は、 人間工学の基礎である、人間の各種機能性能を中心に学ぶものである。  前半は人間工学のベースとなる基本的な生理的、心理学知識について学ぶ。後半は主に寸法系の手法について学ぶ。講義の最後に毎回課題またはテストを行う。
達成目標1
機械設計時に、人を設計要件に盛り込むための基礎知識を身につける。 【25%】
達成目標2
人の感覚器、運動器の基本特性を把握する。  【25%】
達成目標3
人間工学に案する調査実験法の基礎を身につける。  【25%】
達成目標4
人を工学的に取り扱うことにおける歴史背景やトレンドを把握する。  【25%】
達成目標5
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
人間工学概論(歴史、考え方)について講義する。
予習:履修登録前の準備を参照
復習(1時間):日常生活で起こる軽微な問題を意識し、その解決方法を考え、その解決方法をシミュレーションしてみるサイクルを試してみる。
第2回
生物としての人間、感覚系の概要(感覚系1回目)について講義する。
予習(1時間):人のセンサー特性について、生物系、医療系の資料を調べ把握しておく。 
復習(1時間):精神物理学の考え方や、法則について理解しておく。
第3回
感覚系2 電磁波センサについて講義する。
予習(1時間):電磁波と光について、その特性等を調べ把握しておく。 
復習(1時間):目を始めとする生物の電磁波センサの特性について復習しておく。
第4回
感覚系3 気体振動センサ、浮遊物質センサ、触覚センサ等について講義する。
予習(1時間):気体振動と音、平衡感覚器官とその構造について把握しておく。
復習(1時間):人の各種センサの特性について復習しておく。
第5回
認知特性1 注意能力、パターン認識について講義する。
予習(1時間):「視覚認知特性」についてネットなどで調べておく。
復習(1時間):錯視に関する宿題出題予定。
第6回
認知特性2 記憶、判断について講義する。
予習(1時間):人間の認知特性について、インターネット等で把握しておく。
復習(1時間):講義内容を再読し、把握しておく。
第7回
認知特性3 アフォーダンス、シグニファイア等について講義する。
予習(1時間):D.A.ノーマン「誰のためのデザイン」に目を通しておく。
復習(1時間):講義内容を再読し、把握しておく。
第8回
運動特性1 人体の機構について講義する。
予習(1時間):この週から運動器に内容が移るので、運動器とは何かを簡単に把握しておく。
復習(1時間):講義内容を再読し、把握しておく。
第9回
運動特性2 筋骨格系基礎について講義する。
予習(1時間):人体や脊椎動物の筋骨格についておおまかに把握しておく。 
復習(1時間):講義内容を再読し、把握しておく。
第10回
人間工学手法1 代表値と標準偏差について講義する。
予習(1時間):平均、標準偏差など、初歩の統計について予習してくること。 
復習(1時間):講義内容を再読し、把握しておく。
第11回
人間工学手法2 作業域とその測定について講義する。
予習(1時間):学術研究における実験方法の基本について復習しておく。 
復習(1時間):講義内容を再読し、把握しておく。
第12回
人間工学手法3 空間寸法の推測について講義する。
予習(1時間):正規分布、t分布について把握しておく。
復習(1時間):講義内容を再読し、把握しておく。
第13回
人間工学手法4 手持ちツールの要件について講義する。
予習(1時間):認知と運動の両方を扱うので、認知についても復習しておく。
復習(1時間):講義内容を再読し、把握しておく。
第14回
ポスト人間工学の潮流について講義する。
予習(1時間):現在の人間社会において人を工学的に扱う意義について、自分なりに考えておく。
復習(1時間):講義内容を再読し、把握しておく。


課題等に対するフィードバック
授業時に課題のできていない点について解説を行う。
課題を返却する。
評価方法と基準
課題30点、期末試験70点で、合計60点以上を合格とする。 基本的に毎時間課題を行う。
テキスト
参考図書
D.A.ノーマン著『誰のためのデザイン?』新曜社 ISBN: 978-4788514348
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
「科学と技術の基礎知識を修得している」「技術を実践できる能力を備えている」に属する科目である。機械だけでなく、それを扱う人間に着いて学ぶ企画・デザイン系科目である。卒業研究などで人を扱う場合の基本を身につける。
履修登録前の準備
図書館等で人間工学やデザインの入門書や上記に紹介した参考図書を通読する事。