シラバス情報

授業コード
510926
オムニバス
科目名
データサイエンスプロジェクトⅠ
科目名(英語)
Data Science Project I
配当学年
2年
単位数
2単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
木曜1限、木曜2限
対象学科
先_データ
コース
科目区分
専門科目
必選の別
必修科目
担当者
船越 裕介、北久保 茂、伊藤 暢彦
教室
5-501、5-502
実務家教員担当授業
担当教員の船越と伊藤は企業の研究所においてデータ解析およびソフトウェア開発プロジェクトの実務経験がある。その経験に基づいたプロジェクト遂行に関する指導を行う。
授業の目的と進め方
この授業では、フリーのデータ分析言語Rと、その統合開発環境RStudioの操作方法を修得する。これらのソフトのインストール後に、プログラム言語としてのRの機能を修得し、基礎的なデータ分析を経て、推定や検定、回帰分析など、実務で多用される統計分析手法を実習を通じて学ぶ。最終的にはRとRStudioで統計分析のレポート作成方法を修得し、データ分析からレポーティングまで一貫して実施できることを目的とする。
達成目標1
ノートPCにRとRStudioを適切にインストールできる【25%】
達成目標2
プログラミング言語としてのRを用い、データの整形、加工ができる【25%】
達成目標3
RとRStudioで、多様な統計データ分析が実施できる【25%】
達成目標4
RStudioでデータ分析と結果を含めたレポートが作成できる【25%】
達成目標5
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
ガイダンス
講義前までに、RとRStudioについて調べておく(1時間)
第2回
RとRStudioのインストールとセットアップ
RStudioでのファイルの作り方を復習する(2時間)
第3回
基本プログラミング(1)
テキスト2.2節の簡単な演算やデータ操作を予習しておく。参考書やインターネット上の情報を使って復習する(2時間)
第4回
基本プログラミング(2)
テキスト2.3節のログラムの制御と関数について予習しておく。参考書やインターネット上の情報を使って復習する(2時間)
第5回
データの全体像を解析する
テキスト第3章を予習し、章末のExcerciseを行う(2時間)
第6回
データのばらつき具合を知る
テキスト第4章を予習し、章末のExcerciseを行う(2時間)
第7回
正規分布に従うデータを解析する
テキスト第5章を予習し、章末のExcerciseを行う(2時間)
第8回
手持ちのデータで全体を知る
テキスト第6章を予習し、章末のExcerciseを行う(2時間)
第9回
独立性の検定と2つの平均の比較
テキスト第7章を予習し、カイ2乗検定とt検定について調べる。テキストの内容とRのchisq.test()とt.test()の結果を比較し、Rの検定結果の読み方を確認する(2時間)
第10回
回帰分析で未来を知る
テキスト第9章(9.3節まで)を予習する。Rでの回帰分析方法を復習する(2時間)
第11回
Rmarkdownによるレポートの作り方(1)markdownの書き方
markdown記法の詳細を調べ、実際にHTMLファイルを出力して確認する(2時間)
第12回
Rmarkdownによるレポートの作り方(2)Rチャンクの扱い方
Rチャンクのオプションの詳細を調べ、実際にHTMLファイルを出力して確認する(2時間)
第13回
現実的なRの使い方
授業内容を振り返り,身の回りの問題をRスクリプトで書けるか考える(2時間)
第14回
本講義のまとめ
今学期学んだことを自分の研究や進路にどのように活かすか考察すること


課題等に対するフィードバック
課題については授業内で解説の時間を設ける。
評価方法と基準
授業中のすべての課題により総合的に評価する。
提出課題の確認を踏まえて60点以上を合格とする。
ただし、5回以上の欠席の場合、評価の対象外となる。
テキスト
金城俊哉 R統計解析パーフェクトマスター(R4完全対応)[統計&機械学習第2版] 秀和システム(2022年)ISBN-13: 978-4798067728
参考図書
舟尾暢男 The R Tips 第3版 オーム社(2016年)ISBN-13: 978-4274219580
高橋康介 再現可能性のすゝめ (Wonderful R 3) 共立出版(2018年)ISBN-13: 978-4320112438
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
本実習は、データサイエンス分野の技術者として要求されるデータ分析に関する基礎知識と技能を身に付けることを目的としている。社会的課題を反映した実データに対し、その分析目的に応じた解析を行うための手順と方法を選択し、その解析結果を評価・考察できる技能を身に付ける演習を実施する。
履修登録前の準備
・ノートPC必須
・最新のWindows版RとRStudioのインストーラーを自分のPCにダウンロードする。インストール手順は講義内で指示するので、講義前にインストールしないこと
・1年の授業で既にRやRstudioをインストールしている場合は,最新版に入れ替えるためアンインストールする(講義内で指示する)