シラバス情報

授業コード
510931
オムニバス
科目名
金属加工
科目名(英語)
Metalworking
配当学年
2年
単位数
2単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
集中講義
対象学科
基_電電,基_電情,先_ロボ,先_情報,建_建築_Aコース,建_建築_Lコース
コース
科目区分
教職科目
必選の別
教職科目
担当者
小熊 良一、森山 富治男
教室
実務家教員担当授業
担当教員の小熊良一は、中学校の技術・家庭科(技術分野)の教員として16年、教育委員会の指導主事として9年の実務経験がある。その経験と知見を生かし、学校現場で生徒を指導する視点から材料加工についての講義を展開していく。
授業の目的と進め方
教職課程の中学校技術・家庭科(技術分野)として、ものづくりに必要な機械製図、各種金属材料の特徴や加工方法、また、実際の作品製作実習を通して工作機械及び手作業での加工方法や安全作業についての基礎的・基本的知識や技術を習得する。  
達成目標1
機械製図の基礎を習得し簡単な図が描ける。(重み20%) 
達成目標2
安全作業を理解して、機械や工具を安全に使用することができる。(重み30%) 
達成目標3
機械加工した部品を手仕上げや組み立て作業をして製品づくりができる。(重み20%) 
達成目標4
製作図面を読み取り、作業手順の方法を修得する。(重み15%) 
達成目標5
各種の金属加工方法の知識を習得し説明できる。(重み15%) 
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
金属加工のガイダンスと班編成
講義1 金属の特徴
・金属材料の特徴(木材、プラスチックとの比較)
金属材料の加工の特徴について復習すること(1時間)
金属の材料の特徴について復習すること。(1時間)


第2回
講義2 技術・家庭科(技術分野)の授業で必要な金属加工の手工具・工作機械
・技術・家庭科(技術分野)の授業の金属の加工で扱う手工具・工作機械
・金属の加工で扱う手工具について調べること(1時間
・金属の加工で扱う電気工具・工作機械について調べること(1時間) 
第3回
講義3 技術・家庭科(技術分野)の授業での安全な金属加工の方法

・安全作業の心得や安全指導について
・作業着、安全帽、安全な靴等を準備すること。
・安全作業の心得や安全指導について生徒に指導する立場で復習すること。(2時間)

第4回
実習1 金属加工に必要な製図の基本(第三角法、等角図)
・金属加工で扱う図法(第三角法、等角図)
金属加工で扱う図法(第三角法)の指導法について復習すること (1時間) 
金属加工で扱う図法(等角図法)の指導法について復習すること (1時間) 
第5回
実習2 金属加工に必要なCADによる製図
・3D CADの基本的な特徴と使い方

・3DCADの基本的な特徴を復習すること(1時間)
・3DCADを利用して簡単な図を描くこと(1時間)
第6回
実習3 金属製品の製作1(板金加工 けがき)
・板金へのけがき
・金属へのさまざまなけがきの方法について調べること
(1時間)
・手工具を使ったけがきについて復習すること(1時間)
第7回
実習4 金属製品の製作1(板金加工 切断)
・金切りばさみを使った板金の切断
・金属へのさまざま切断の方法について調べること
(1時間)
・手工具を使った金属の切断方法について復習すること(1時間) 

第8回
実習5 金属製品の製作1(板金加工 折り曲げ 組み立て リベット・はんだによる接合)

・手工具による板金加工の折り曲げ 
・リベット・はんだによる組み立て・接合
・金属へのさまざま接合の方法について調べること
(1時間)
・手工具を使った金属の接合方法について復習すること(1時間) 
第9回
実習6 金属製品の製作2(金属ブロック加工  CADによる製図 けがき )
・CADによる製図 
・金属ブロックへのけがき
・CADによる作品の製図を行うこと(1時間) 
・金属ブロックへのけがきを中学生に対して指導する方法について考えること(1時間)
第10回
実習7 金属製品の製作2(金属ブロック加工 弓鋸による切断)
・弓鋸による材料の切断  
・金属ブロックの切断方法を復習すること(1時間)
・金属ブロックの安全な切断方法を中学生に対して指導する方法について考えること(1時間)
第11回
実習8 金属製品の製作2(金属ブロック加工 やすりによる切削 )
・棒やすりによる切削
・棒やすりの種類や特徴を調べること(1時間)
・金属ブロックの安全な切削作業を中学生に対して安全に指導する方法をまとめること(1時間) 

第12回
実習10 金属製品の製作2(金属ブロック加工 ボール盤による 穴あけ ねじ切り)
・ボール盤による穴あけ 
・手工具によるねじ切り
・ボール盤による穴あけ・ねじ切りの方法について復習すること(1時間)
・手工具によるねじ切り作業を中学生に安全に指導する方法をまとめること(1時間)
第13回
実習11金属製品の製作3(低融点合金を利用した鋳造加工)
・低融点合金を利用した鋳造加工
・現在行われている金属の鋳造技術について調べること(1時間)
・中学生に安全に鋳造の実習をさせる方法をまとめること(1時間)
第14回
金属加工のまとめとレポート整理  
生徒への課題指導や安全指導はどのようにすべきかを調べること。(3時間) 
※実習課題作品は技術科教員の基になるものであるので大切にして活用すること。 


課題等に対するフィードバック
・提出された課題作品については、良かった点や課題点をアドバイスし、返却する。
・提出されたレポートは添削(採点)して返却をする。 
評価方法と基準
・レポート(30%)+作品(40%)+課題への取組(30%)として、総合点を 100 点とします。
すべてあわせて 60 点以上で合格となります。
テキスト
教職教育センター作成のプリントを配布する。
参考図書
中学校技術分野教科書
中学校学習指導要領(平成29年告示)解説技術・家庭編平成29年7月(開隆堂)
(ISBN978-4-304-02154-1 C3037¥143E)  
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
教職課程の中学校技術科における「材料と加工の技術」で、各種金属材料の特徴やその加工方法について実習をとおして習得する科目である。ここでは中学校技術科教員として中学生を指導する立場に立って、簡単なものづくり指導ができるよう自ら作品製作をとおしてその技術や安全な指導方法を身につける。 
履修登録前の準備
金属の加工方法について知るとともに、教師になるという心構えを持って臨むこと。  
事前に,欠席が明らかな場合は,2週間前に、連絡を入れること。