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教員名 : 足立 真
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授業コード
510941
オムニバス
科目名
ドローイング演習
科目名(英語)
Practical Drawing
配当学年
1年
単位数
2単位
年度学期
2025年度春学期
曜日時限
月曜3限、月曜4限
対象学科
建_建築_Lコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択科目
担当者
足立 真、宮本 泰成
教室
W2-2F
実務家教員担当授業
業教員の宮本は建築の計画・設計の実務経験があり、自然や環境、景観、人と社会との関係を深く意識しながら、人に伝える描写力を高めていくための表現プロセスを授業に活かしていく。
授業の目的と進め方
この授業では、モノをじっくり観察する眼を養いつつ、それらをドローイング(図面、デッサンなど)として表現する技術を身に付けるとともに、建築デザインに必要とされる平面上での空間表現の基本的な技法を修得する。
『せん』『めん』『かげ』『いろ』という4つの切り口から、二次元と三次元の違いを理解したモノの描き方、透視図法等による空間表現、色彩に関する基礎の理解およびそれらの扱い方の演習を通じて、平面や空間表現方法の基本を集中的に学ぶ。 達成目標1
様々な立体(建築を含む)のかたちの特徴を捉え、その輪郭を正確に平面上に表現できる【25%】
達成目標2
光と陰影の階調を丁寧に観察し、濃淡によって立体感を表現することができる【25%】
達成目標3
空間を表現する図法を理解し、最適な寸法や角度を用い自然な空間表現を描くことができる【25%】
達成目標4
色彩の基本を理解し、繊細な色調の差異を捉えてモノの色を忠実に表現することができる【25%】
達成目標5
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
○
実習
○
フィールドワーク
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
ドローイングに関するレクチャーとガイダンス
使用する道具の説明と準備。自己紹介シート。 シラバスを事前に確認すること。
授業後に各画材をためしておくこと。(2時間) 第2回
立方体を描く,
鉛筆をつかった階調のつけ方、立方体にできるカゲの表現を学ぶ。 授業後、身のまわりにある立方体を見つけて観察し、模写等確認しておくこと。(2時間)
第3回
丸いものを描く
円柱などの観察を通じて、楕円形や、より微細なカゲの差の表現を学ぶ。 カゲによる表現を復習し授業に臨むこと。
授業後、曲面が描写された作品やモノを観察し、光とカゲの確認をしておくこと。(2時間) 第4回
椅子を描く
椅子の各部材の輪郭や基準線を考えながら、工業製品の表現を学ぶ。 前回までのカゲの表現を復習し授業に臨むこと。
授業後、工業製品が描かれた作品、実物を観察し、模写等確認しておくこと。(2時間) 第5回
植物を描く
実際の植物を観察し、柔らかい線の表現する学ぶ。 前回までの立体の表現を復習し授業に臨むこと。
授業後、植物が描かれた作品、身のまわりの植物を観察し、模写等確認しておくこと。(2時間) 第6回
身体を描く
自身の身体を内部構造も含め観察し表現する。 植物の表現について復習し授業に臨むこと。
授業後、自身の身体の構造をよく観察し、模写等確認しておくこと。(2時間) 第7回
空間を描く1(アイソメ・アクソメ)
三面図、投影法を用いて空間を表現する。 前回までの内容を復習し授業に臨むこと。
授業後、身のまわりの立体や作品を、三面図、投影法に置き換えて確認しておくこと。(2時間) 第8回
空間を描く2(一点・二点透視図法)
透視図法を用いて空間を表現する。 前回の授業内容を復習し授業に臨むこと。
授業後、透視図法により描かれた作品を観察し、模写等確認しておくこと。(2時間) 第9回
建物を描く1
屋内空間を透視図法的に表現する。 透視図法について復習し授業に臨むこと。
授業後、身のまわりの屋内空間を観察し、透視図法に置き換えて確認しておくこと(2時間) 第10回
建物を描く2
屋外に出て実際の建物を透視図法的に表現する。 前回描いた建物をさらに観察して授業に臨むこと。
授業後、建物を含む風景を観察し、透視図法の内容を再確認しておくこと。(2時間) 第11回
果実を描く
自然物を内部も含めて観察しつつ、それらの色彩も探して表現する。 建物の透視図法的表現を復習し授業に臨むこと。
授業後、着彩された作品を観察し、自分の作品と比較して違いを確認しておくこと。(2時間) 第12回
色を描く
色相環を作成し、それを使って配色の基本を理解する。 配色の基本を復習し授業に臨むこと。
授業後、身のまわりの自然物を観察し、内部も含め確認しておくこと。(2時間) 第13回
身体を包む人工物を描く
虚としての身体とそれを包む実体としての工業製品を表現する。 前回の授業内容を復習し授業に臨むこと。
授業後、同じような工業製品(人工物)の他の事例を確認し観察すること。(2時間) 第14回
文字を描く タイポグラフィ
明朝体、ゴシック体など書体の基本学び、まとめの冊子を作成する。 前回の授業内容を復習し授業に臨むこと。
授業後、全ての作品を第三者にみてもらい、その感想をもらうこと。(2時間) 課題等に対するフィードバック
演習後に講評を適宜行う。
評価方法と基準
授業への取り組み(30%)、各課題の提出物の評価(70%)
すべてあわせて 60 点以上で合格とする。 テキスト
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参考図書
上田篤『図形ドリル 平面・立体表現の基礎を学ぶ』学芸出版社(2012年)[ISBN-13:978-4761513023]
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
建築などの造形に携わろうとする場合、まず現実のかたち・構造などを直感的にとらえ、それを平面的な図に表現できる能力が必須である。製図道具を用いて建築図面を正確に描く技術を修得する科目「建築表現」に対して、この「ドローイング演習」では身体的・感覚的に物や空間のあり方を捉えて、フリーハンドで素早く表現するトレーニングを重視する。建築や環境を構想するにあたって、手を動かしながら考え、コミュニケーションをとるための基礎を身につける授業である。
履修登録前の準備
オリエンテーションにおいて指定された道具を用意しておくこと。
スケッチブック、デッサン用鉛筆、練りゴム、消しゴム、カッターナイフ、定規、色鉛筆。 |