|
教員名 : 金 承子
|
授業コード
520044
オムニバス
科目名
経済学
科目名(英語)
Economics
配当学年
カリキュラムにより異なります。
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
月曜1限
対象学科
基_機械,基_電電,基_電情,基_応用,基_環生,先_ロボ,先_情報,先_データ,建_建築_Aコース,建_建築_Lコース
コース
科目区分
共通教育科目
必選の別
選択科目
担当者
金 承子
教室
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
まず、経済に関する情報や経済学の知識そのものではなく、経済学的な思考方法を提供する。次に、近代経済学の二大分野であるミクロ経済学とマクロ経済学について、ケインズ経済学の基礎理論に基づいて学ぶ。
達成目標1
毎回学修した内容に関する問題(例:公務員過去問題など)を確認することによって経済理論の有用性を正確に理解できるようになる【30%】
達成目標2
マスコミによる経済関連トピックを閲覧することにより理論と現実の乖離を理解できるようになる【20%】
達成目標3
その他、経済が対象とする理論や方法論をWeb上で調べることにより、それに関する理解をさらに深めることができるようになる【20%】
達成目標4
経済学用語が説明できるようになる【30%】
達成目標5
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習
○ 毎回、新聞の記事に触れ国の様々の経済政策を理解する。
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
ガイダンス
‐経済学とはどんな学問なのか? 歴史的背景と実際の経済学のテーマを取り上げながら経済学の概要を知る。
・経済学理論の背景には、多数な学派と個人の主張が千差万別である。経済学派 (School of Economics)について事前に学修すること(2時間)。 ・合理的選択(rational choice)について復習すること(2時間)。 第2回
ミクロ経済学1
‐消費者(家計)行動 消費者における個別論点を分析し、需要曲線を導出する。
・個人の需要曲線から市場の需要曲線について事前に学修すること(2時間)。 ・消費者はどのように最適消費計画を見出し行くのかについて復習すること(2時間)。 第3回
ミクロ経済学2
‐生産者(企業)行動 生産者について個別論点を分析し、供給曲線を導出する。
・生産者はどのような行動をとり、何を決定するのかについて事前に学修すること(2時間)。 ・生産者はどのように利潤最大化計画を見出し行くのかについて復習すること(2時間)。 第4回
ミクロ経済学3
‐不完全競争市場 完全競争市場の条件が満たされない不完全競争市場ではどのような行動が考えられるかを理解する。
・完全競争市場の条件について事前に学修すること(2時間)。 ・不完全競争市場の定義、種類、例について復習すること(2時間)。 第5回
ミクロ経済学4
‐市場の失敗 望ましい市場の達成が困難なとき、政府はどのように市場に介入していくのかについて知る。
・政府の介入について事前に学修すること(2時間)。 ・完全競争市場との比較について復習すること(2時間)。 第6回
ミクロ経済学5
‐国際貿易 第1回から第5回まで学習した内容を応用して、望ましい貿易について考える。
・毎日、新聞やテレビが貿易にかかわる問題点を取り上げているように、日本は貿易大国である。貿易にかかわる問題について事前に学修すること(2時間)。 ・自由貿易と保護貿易について復習すること(2時間)。 第7回
マクロ経済学1
‐GDPと経済指標の見方 マクロ経済統計の諸概念を理解する。
・経済運営における政府の役割を重視する混合経済体制について事前に学修すること(2時間)。 ・自由貿易と保護貿易について復習すること(2時間)。 第8回
マクロ経済学2
ケインズ経済学と国民所得の決定 ・消費と投資について事前に学修すること(2時間)。
・授業で学んだ内容を基に、ケインズ経済学と国民所得の決定について復習すること(2時間)。 第9回
マクロ経済学3
‐財政政策(IS−LM分析) 生産物市場と貨幣市場の同時均衡をIS‐LM分析の枠組によって理解する。
・IS-LM曲線の導出について事前に学修すること(2時間) ・財政政策の効果や金融政策効果の相違について復習すること(2時間)。 第10回
マクロ経済学4
‐金融政策(貨幣の需要と供給) 金融市場について学習する。
・金融政策方法について事前に学修すること(2時間)。 ・金融政策効果について復習すること(2時間)。 第11回
マクロ経済学5
‐景気と失業(労働市場と総需要・総供給) 労働市場と総供給の関係を理解する。
・古典派とケインズ派の総供給曲線について事前に学修すること。 ・総需要・総供給と経済政策の有効性について復習すること(2時間)。 第12回
マクロ経済学6
‐インフレとデフレ 物価変動と失業の社会的費用について学習する。
・インフレとデフレについて事前に学修すること(2時間)。 ・物価上昇率と失業率の関係について復習すること(2時間)。 第13回
マクロ経済学7
-世界金融危機と国際政策協調 ・世界大恐慌と日本の対応について事前に学修すること(2時間)。
・授業で学んだ内容を基に、世界金融危機と国際政策協調について復習すること(2時間)。 第14回
マクロ経済学8
‐国際マクロ経済学 国際収支統計について学習し、国際的な取引の分類について理解を深める。
・開放経済におけるマクロ政策について事前に学修すること(2時間)。 ・為替レートの決定理論や国際収支の決定理論について復習すること(2時間)。 課題等に対するフィードバック
課題提出時は、それ以降の講義においてコメントを付して返却する。
評価方法と基準
毎回徹底的な個人の管理を行い、強い目標意識を持たせる。そのために、成績評価方法については、 毎回、重要経済概念レポート(30%)、経済記事レポート(30%)、ICTを活用した振返りテスト(30%)、 平常点(10%)を加味し総合的に評価する。
※上記の基準で総合得点を求め、60%以上を合格とする)。 テキスト
なし(必要に応じ配布資料を使う)。
参考図書
1.『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ6 ミクロ経済学』資格試験研究会 編(2020年)
[ISBN: 9784788937352] 2.『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ6 マクロ経済学』資格試験研究会 編(2020年) [ISBN: 9784788937369] 3.MIT Open Course Website無料講義 http://ocw.mit.edu/courses/economics/14-01sc-principles-of-microeconomics-fall-2011/ 科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
経済学はたくさんのテーマがあるが、全部完璧にしようと思わず、できるところから1つ1つ確実に知識を固めていけば、初見の問題でもその知識を応用して使えることができる。敢えて言えば、経済学と言う科目は経済学検定試験(ERE)のほか国家・地方公務員試験など各種試験での比重はかなり高い。本授業の履修後、ぜひその試験に挑戦してほしいと願う。
履修登録前の準備
経済学を初めて勉強するからと言って経済学原論から始まるより、経済学の知識が全く必要ないエッセイ風の本を1冊選んで読むことを勧める。
|