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教員名 : 木下 芳郎
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授業コード
520110
オムニバス
科目名
建築計画Ⅰ
科目名(英語)
Architectural Planning I
配当学年
1年
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
月曜4限
対象学科
建_建築_Aコース,建_建築_Lコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
必修科目
担当者
木下 芳郎
教室
5-104
実務家教員担当授業
担当教員の木下芳郎は、建築空間における各種設備の規模計画、群集流動、回遊行動の調査・研究、緊急時における避難安全性評価等に関する調査・研究の実務経験がある。この経験を活かし、建築計画が実社会でどのように役立つのか、また、役立てるために必要となる知識、考え方について実務経験の紹介を交えながら授業を行う。
授業の目的と進め方
戸建住宅を主な対象として、建築計画の初学者に必要な空間のスケールをはじめ、敷地条件や利用する人々の安全性・快適性を考慮した計画を行うための基礎的な知識を修得する。様々な空間を測量する習慣を身に着け、住宅設計に必要な単位空間を計画、設計できるようになる。さらに、敷地や利用者の与条件を整理し、安全で快適な住空間を計画できるようになる。授業では演習を出題し、提出された演習は採点して返却する。
達成目標1
住まい設計に関わる必要な寸法を測量する習慣を身に着ける【25%】
達成目標2
住まいにおける行為、動作に基づく機能・性能を寸法に変換し、空間化できるようになる【25%】
達成目標3
建築におけるスケールの重要性を理解し、説明できるようになる【20%】
達成目標4
住宅の設計実例からデザイン、住宅計画の手順や方法を理解できるようになる【20%】
達成目標5
周辺環境などの環境問題や社会問題との関係を理解し、説明できるようになる【10%】
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
○
実習
○
フィールドワーク
○
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
建築計画の概要とプロセス
計画地の分析、設計条件の整理、基本計画 設計のプロセスについて調べておくこと。
(予習・復習をあわせて3時間) 第2回
道具としてのスケール
身体的スケールから都市的スケールまで 自分の身体各部の寸法を測っておくこと。
長さの単位などの歴史的な変遷を調べておくこと。 (予習・復習をあわせて3時間) 第3回
動作と家具の基本的な寸法、就寝の単位空間
自宅の部屋や家具を計測し、簡単な平面・断面(1/100)を描いておくこと。一般的な個室やベッドなどの大きさを調べておくこと。
(予習・復習をあわせて3時間) 第4回
空間のスケール2
接客、食事、調理の単位空間 自宅の居間、キッチンを計測し、簡単な平面・断面(1/100)を描くいておくこと。一般的なキッチンや食卓、ソファーなどの大きさを調べておくこと。
(予習・復習をあわせて3時間) 第5回
空間のスケール3
排泄、入浴、洗濯の単位空間 自宅のトイレ、浴室、洗面を計測し、簡単な平面(1/100)を描いておくこと。一般的なトイレや浴室などの大きさを調べておくこと。
(予習・復習をあわせて3時間) 第6回
空間のスケール4
階段、動線、バリアフリーの単位空間 自宅等の階段を計測し、簡単な平面・断面(1/100)を描いておくこと。一般的な階段の各部の名称や寸法を調べておくこと。
(予習・復習をあわせて3時間) 第7回
空間のスケール5
収納、駐車の単位空間 収納、車・駐車場を計測し、簡単な平面・断面(1/100)を描いておくこと。一般的なクローゼットや自動車の大きさを調べておくこと。
(予習・復習をあわせて3時間) 第8回
配置
名作住宅から学ぶ配置計画 名作住宅の配置構成を調べておくこと。
(予習・復習をあわせて3時間) 第9回
平面
名作住宅から学ぶ平面計画(動線・ゾーニング等) 名作住宅の平面構成を調べておくこと。
(予習・復習をあわせて3時間) 第10回
断面
名作住宅からから学ぶ断面計画 名作住宅の断面構成を調べておくこと。
(予習・復習をあわせて3時間) 第11回
立面
名作住宅から学ぶ立面計画 名作住宅の立面構成を調べておくこと。
(予習・復習をあわせて3時間) 第12回
環境
名作住宅から学ぶ環境(採光、通風、断熱)計画 名作住宅の環境計画を調べておくこと。
(予習・復習をあわせて3時間) 第13回
増築・改修・立替え
名作住宅から学ぶ増築、改修、立替え計画 名作住宅の増改築について調べておくこと。
(予習・復習をあわせて3時間) 第14回
まとめ
各動作に伴う単位空間の大きさを復習しておくこと。
名作住宅の配置、平面、立面、断面構成について復習しておくこと。 (3時間) 課題等に対するフィードバック
課題については代表的な回答を紹介しながら、適切な回答例や間違いやすい点などを授業内で解説する。
評価方法と基準
授業内で行われる演習およびレポート(60%)+ 期末テスト(40%)
100点満点の評価に対し、60〜69点をC評価とする。 テキスト
関連資料を適宜配布する。
『コンパクト建築設計資料集成』 日本建築学会編 丸善株式会社(2005)【978-4621075098】 『コンパクト建築設計資料集成[住居]』 日本建築学会編 丸善株式会社(2006)【978-4621076880】 『住むための建築計画』 佐々木誠ほか著 学芸出版社(2013)【978-4395023080】 参考図書
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
1年次の「建築設計Ⅰ」における戸建て住宅の設計を進めるため、本科目における計画の技術を学習することが必要である。本科目の演習などによって身に付ける即時計画の力は、1年次以降の建築設計系の科目にも役に立つ。また、本科目は「建築計画Ⅱ」(2年次春学期)、「建築計画Ⅲ」(2年次秋学期)、「建築計画Ⅳ」(3年次春学期)の基礎として位置づけられる。
履修登録前の準備
住宅特集など建築雑誌に掲載されている設計実例を読む習慣を身に着ける。
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