シラバス情報

授業コード
520180
オムニバス
科目名
西洋建築史
科目名(英語)
History of Western Architecture
配当学年
カリキュラムにより異なります。
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
火曜1限
対象学科
建_建築_Aコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択科目
担当者
樋口 諒
教室
5-203
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
古代の紀元前3000年から19世紀までの約5000年間のヨーロッパ建築の流れを通覧し、建築の表現の展開を把握する。かつて建築を創ってきた人々の情熱とその空間構造を知ることにより、時の流れを超えてグローバルな視点から現代建築についてより深く理解する基盤を築くことを目指す。
達成目標1
西洋建築の基本的な文法となる「オーダー」に関し、解説できる。【20%】
達成目標2
巨大な建築を可能した古代ローマ建築の技術について建築材料を挙げ説明できる。【20%】
達成目標3
アーチ、ヴォールト、ドームの構造手法の特徴を図示できる。【20%】
達成目標4
初期キリスト教会堂からゴシック教会堂に至る空間創造の流れを、架構の特徴を中心に説明できる。【10%】
達成目標5
ルネサンスのパラッツォにおけるファサードの構成について説明できる。【10%】
達成目標6
古代の建築に規範を見出し新たな建築を創造した建築家を挙げ、その作品について考えることができる。【10%】
達成目標7
それぞれの時代の価値観を表現する建築物を創造し、その後の近代建築の形成に大きな影響を及ぼした西洋建築の流れを理解しながら、その分厚い蓄積をもとにして、現在の建築のあり方やデザインを振り返ることができる。【10%】

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
古代メソポタミア建築と古代エジプト建築 
最初の煉瓦建築や最初の石造建築について調べておく。
予習時間・復習時間の目安として合計1時間以上とする。  
第2回
古代ギリシャ建築 
3つの「オーダー」について復習しておく。
予習時間・復習時間の目安として合計1時間以上とする。 
第3回
古代ローマ建築 
アーチとは何か、調べておく。
予習時間・復習時間の目安として合計1時間以上とする。
第4回
初期中世建築 
バシリカ式および集中式教会堂について整理しておく。
予習時間・復習時間の目安として合計1時間以上とする。  
第5回
中世ロマネスク建築 
ヴォールトとは何か、調べておく。
予習時間・復習時間の目安として合計1時間以上とする。
第6回
東アナトリアの建築 
ドームとは何か、確認しておく。
予習時間・復習時間の目安として合計1時間以上とする。 
第7回
ゴシック建築1 
中世キリスト教の一般的な教会堂の平面と断面を調べておく。
予習時間・復習時間の目安として合計1時間以上とする。
第8回
ゴシック建築2 
尖頭アーチ、リブ・ヴォールト、フライング・バットレスとは何か、調べておく。
予習時間・復習時間の目安として合計1時間以上とする。 
第9回
中世の世俗建築 
中世都市の特徴について確認しておく。
予習時間・復習時間の目安として合計1時間以上とする。
第10回
【課題】教会建築を支えた建築技術 
これまで学んできた教会堂の架構の流れについて復習しておく。
予習時間・復習時間の目安として合計1時間以上とする。
第11回
ルネサンス建築1 
フィレンツェの大聖堂について調べておく。
予習時間・復習時間の目安として合計1時間以上とする。
第12回
ルネサンス建築2 
ミケランジェロとは誰か、調べておく。
予習時間・復習時間の目安として合計1時間以上とする。
第13回
バロック建築 
サン・ピエトロ大聖堂の構造についてまとめておく。
予習時間・復習時間の目安として合計1時間以上とする。
第14回
新古典主義建築とその後の展開
パリのオペラ座について調べておく。
予習時間・復習時間の目安として合計1時間以上とする。 


課題等に対するフィードバック
提出物についてはその都度、各人に講評を行う。
評価方法と基準
中間レポートと期末試験の総合得点を求め、60点以上を合格とする。
提出された課題等は添削した後に返却する。内容を必ず復習すること。 
テキスト
必要に応じてプリントを配布する。
『図説 西洋建築の歴史:美と空間の系譜』河出書房新社、2014(増補版)[ISBN:978-4-309-76220-3]
参考図書
『増補新装 カラー版西洋建築様式史』美術出版社 2010[ISBN:978-4-568-40078-6]
『図説 西洋建築史』彰国社 2005[ISBN:4-395-00648-5]
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
「近代建築史」に続き建築史を学ぶ学科専門科目。3年春学期には「日本建築史」、秋学期には「住宅史」が開講され、段階的に学ぶことができる。先人が培ってきたヨーロッパ建築の造形(クラッシック系とロマネスク・ゴシック系)のしくみを理解することで、より良い建築を求めるための意識がより高められる。過去の優れた建築遺産や建築思潮の中に、将来の建築ありかたそのものを考えるための糸口を探る能力を培う。 
履修登録前の準備
テキストを確認しておく。