シラバス情報

授業コード
520191
オムニバス
科目名
インテリアの空間構成
科目名(英語)
Composition of Interior Space
配当学年
2年
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
木曜1限
対象学科
建_建築_Lコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択科目
担当者
足立 真
教室
2-373
実務家教員担当授業
建築設計の実務を行う教員による授業である。その経験を活かし、建築およびインテリアの設計・意匠に関して実践的なテーマや実例を授業で扱っている。 
授業の目的と進め方
空間やモノの大きさやかたち、あるいは床、壁、天井、間仕切り、開口部、家具といったインテリアを構成する建築の部位・部材をとりあげ、その具体的なつくり、それらによる場の構成、さらには空間表現との関わりについて理解し考えることを目的とする。
達成目標1
身体との関わりにおいて空間の特性をきめ細かく把握し、インテリアデザインを構想するための基礎的な知識を修得する。【15%】
達成目標2
空間のスケール・プロポーションについて、その決定要因を理解することができる。【10%】
達成目標3
空間の形状や間仕切りのつくりによる場所・領域の形成と、それらの関係について様々な可能性を思考し、設計につなげることができる。【15%】
達成目標4
インテリアに関わる各種要素について、構法や材料、仕上げとの関係によってデザインの要点を理解できる。【15%】
達成目標5
内部に完結せず、外部空間や周辺環境との関係において、視野を広げて相対的にインテリアの空間を考えることができる。【10%】
達成目標6
建築やインテリア作品の設計者の意図を理解し、プレゼンテーションを通して他者に説明することができる。【20%】
達成目標7
インテリアの既存のデザインを理解することをもとに、新たな可能性について検討する視座を得る。【15%】

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
インテリアデザインとは
自分自身の身体寸法、身のまわりの家具や空間の寸法を実際に測定して把握する(1時間) 
第2回
人間・モノのスケール
身のまわりの空間を動作空間として捉え、その寸法の要因を把握し評価する(1時間)
第3回
空間のスケール
壁面デザインの課題に取り組み、適性寸法と意匠的なバランス、秩序感を意識したにデザイン案を作成する(2時間) 
第4回
床・壁・天井の構成、空間形状
授業で扱った空間の概念図を作成して、床・壁・天井の配列による空間の特徴を理解する(1時間) 
第5回
間仕切りの手法
空間を分けることつなげることの設計上の意図を、デザインおよび機能的役割の双方から整理して理解する(1時間) 
第6回
領域・場の形成
レポート課題1の出題
第6回までの授業を踏まえて、レポート課題1に取り組み、近年の建築作品に触れその特徴を捉える(2時間) 
第7回
外部空間との関係
レポート課題1で扱う作品について、課題内容に即したプレゼンテーションを作成する(2時間) 
第8回
レポート課題1講評
授業中に発表されたレポート課題で取り上げられた作品について、雑誌等で実際の空間を確認し理解する(1時間) 
第9回
開口部の種類・詳細
開口部の種類とその役割およびデザイン的、機能的特徴について整理して理解する(1時間) 
第10回
開口部による空間表現
特徴的な開口部のつくり方と構造形式、空間デザイン上の意図について復習し理解する(1時間) 
第11回
部位のつくりと表現(1)
:躯体/下地/仕上げ、部材の納まり
「建築のしくみ」の復習をして、床・壁・天井の一般的な構法について理解する(1時間)
第12回
部位のつくりと表現(2):架構表現、材の分節
レポート課題2の出題
建築雑誌等で特徴的な空間の部位に着目し、詳細図あるいは仕上げ表でそのつくりを理解する(1時間) 
第13回
階段・スロープ
レポート課題2で扱う作品について、課題内容に即したプレゼンテーションを作成する(2時間) 
第14回
レポート課題2講評
授業中に発表されたレポート課題で取り上げられた作品について、雑誌等で実際の空間を確認し理解する(1時間) 


課題等に対するフィードバック
課題については授業中に振り返りを行う。
評価方法と基準
レポート課題1・2(計45%)+その他の演習課題(55%)
提出物の評価を点数化し、100点満点換算して60点以上を合格とする。
テキスト
なし、適宜資料を配付する。
参考図書
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
インテリア系科目の導入的位置づけにある。これまで学んできた建築計画や構法の知識をもとに、空間そのものの魅力をデザインするための空間構成の理論について事例をもとに理解する。より演出的なインテリアデザインの側面については、次学期の「インテリアの空間演出」で学修する。
同時進行の設計製図科目「住空間の設計」において、この授業で得た空間構成の知識と発想を設計の実践に結びつけながら学修することができる。
履修登録前の準備
建築計画、建築構法に関する内容を復習しておくこと。建築の雑誌あるいは展覧会等でなるべく多くの作品にふれること。