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教員名 : 野口 祐子
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授業コード
520226
オムニバス
科目名
福祉空間の設計
科目名(英語)
Welfare Space Design
配当学年
2年
単位数
3単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
水曜2限、水曜3限、水曜4限、水曜5限
対象学科
建_建築_Lコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択必修科目
担当者
野口 祐子、白石 充
教室
実務家教員担当授業
担当教員は障害者支援の実務経験があり、障害者・高齢者等の特性を十分理解した上で、高齢者・障害者のための住環境整備、空間設計に実践的な実例やテーマを用いて授業をおこなう。
授業の目的と進め方
高齢者や障害児・者が日常生活動作をできる限り自立して行うために、住宅は機能的な性能を備えている必要がある。さらに、それだけではなく、どのような状況にあっても、当たり前に心地よさを実感できる空間であり、豊かな生活を可能にする質の高さも求められる。
今回は、高齢者夫婦の住まいをテーマに、身体的・精神的な面、地域とのつながりなど、様々な角度から住環境の設計について学び理解してもらうことを目的としている。 達成目標1
高齢者や障害児・者が住む街の課題・問題にも目を向け、孤立することなく地域とのつながりを持つことで、自分がその街で生きる存在価値を考える【20%】
達成目標2
高齢者、障害者の心身機能の変化(老化、成長も含む)を想像し、長期にわたって対応できる住空間を検討できる。【20%】
達成目標3
上記を把握した上で、適切な住環境整備の方法について、具体的に提案できる。【20%】
達成目標4
機能的な側面にとどまらず、住み手が望む生活行為や暮らしについて理解し、それらを実現する空間を提案できる。【20%】
達成目標5
機能、居心地や空間の豊かさを盛り込んで、住み手が望む住空間を設計により表現できる。【20%】
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
○
プレゼンテーション
○
実習
フィールドワーク
○
その他課題解決型学習
設計
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
ガイダンス・課題説明
予習:高齢者・障がい者の生活と空間の復習(2時間)
復習:与えられたテーマ、求められている条件を整理する(2時間) 第2回
国際福祉機器展見学
予習:設計課題、対象者の状況を理解し、必要な福祉機器を検討しておく。(2時間)
復習:見学した福祉機器の情報を整理する。(2時間) 第3回
福祉機器展見学報告、設計課題から求められていること、対象者に適合する福祉機器について検討
予習:地域の課題を抽出し、その解決策を考える。(2時間)
復習:グループ討議の意見を参考に、解決策を決めてプランに反映させる。(2時間) 第4回
設計のコンセプト、テーマ発表
予習:バリアフリー住宅の基礎を学んでおく。(2時間)
復習:エスキス・プランニング(2時間) 第5回
エスキス・プランニング
予習:設計課題に対する方向性を確定する。(2時間)
復習:構想を形にしていく。(2時間) 第6回
エスキス・プランニング
予習:与えられた課題「地域に開かれた家」をプランで表現する。(2時間)
復習:プランニング(2時間) 第7回
エスキス・プランニング
予習:課題に合わせた詳細なプランニングを検討する。(2時間)
復習:設計作業を進める。(2時間) 第8回
エスキス・プランニング
予習:設計作業する。(3時間)
復習:設計作業を進める。(2時間) 第9回
図面作成
予習:図面作成をする。(3時間)
復習:図面作成を進める。(2時間) 第10回
図面作成
予習:図面作成をする。(3時間)
復習:図面作成を進める。(2時間) 第11回
埼玉県立大学との合同授業
予習:課題内容を整理しておく。(2時間)
復習:身体機能に配慮した住まいで暮らすこと、地域での生活、専門職連携について学んだことを整理する。(2時間) 第12回
プレゼンボード作成
予習:プレゼンボードにまとめる。(2時間)
復習:プレゼンボードにまとめる。(2時間) 第13回
課題提出・教室内講評会
予習:提出物の仕上げ(3時間)
復習:講評会での指摘を整理し、改善すべき点を修正する(2時間) 第14回
【発表2】最終提出・合同講評会
予習:前回指摘された所を含め修正(3時間)
復習:他の学生の発表を見て、自分の表現について振り返る。(2時間) 課題等に対するフィードバック
毎回の授業時はエスキスをおこない、提出された課題、発表に対して講評等のフィードバックをおこなう。
評価方法と基準
最終提出物に至るまでの図面や模型、レポート等提出物(30%)+最終提出物と発表(70%)の評価を100点満点で換算し、総合評価60点以上を合格とする。
テキスト
とくにテキストは使用しない。適宜に資料を提供する。
参考図書
日本建築学会編『コンパクト建築設計資料集成 バリアフリー』丸善(2002) ISBN:978-4-621-07010-9
東京商工会議所編『福祉住環境コーディネーター検定試験2級公式テキスト』<最新版> 科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
より具体的に実際に生活する住宅の設計を行う。2年春学期には「高齢者・障がい者の生活と空間」で高齢者や障害者の身体状況や行動特性を学んでいるが、そうした特別なニーズのある人に合わせた住宅の設計である。住む人の心身機能や介助者、家族などの条件を丁寧に読み取り、成長や老化といった時間的な変化への対応も盛り込んで組み立てていくという、非常に重要なテーマを学ぶことができる。
履修登録前の準備
これまで受けた「高齢者・障がい者の生活と空間」や設計の科目で学んだことを復習し、知識や技術として活用できるように自分のものにしておくこと。
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