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教員名 : 二ノ宮 進一
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授業コード
520286
オムニバス
科目名
特殊加工
科目名(英語)
Non-Traditional Machining
配当学年
カリキュラムにより異なります。
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
金曜2限
対象学科
基_機械
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択科目
担当者
二ノ宮 進一
教室
3-325
実務家教員担当授業
担当教員の二ノ宮進一は、公的機構での生産技術研究および実生産技術指導の経験を活用した授業を行なう。
授業の目的と進め方
切削や研削といった機械的加工では加工できる材料や生産性に限界がある。本講では、被加工材の種類に関係せずに高精度加工ができるレーザー加工、導電性高硬度材の放電加工などの電気エネルギ加工、およびウォータージェット加工などを学習し、近年の実践的な加工知識を身に付ける。さらに、企業の生産システムにおいて、実際に取り組まれている環境に配慮した加工技術や、最先端の複合加工技術を理解して説明できるようになる。
達成目標1
部品製作や機械製作における加工技術の役割を理解して、産業界における機械加工や特殊加工の位置付けが把握でき、説明できる。【30%】
達成目標2
各種工作機械の特徴やその用途を説明できる。【30%】
達成目標3
難加工材料や複雑形状の加工の手順を検討することができる。 【40%】
達成目標4
達成目標5
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
生産における除去加工の役割
知っている工作機械の種類を列挙して整理しておくこと。事前に機械実工学教育センターにて、実際に工作機械を見ておくことが望ましい(3時間)。機械加工・特殊加工の役割を整理すること(2時間)。
第2回
機械加工と特殊加工
除去加工と非除去加工の違いを明確にして、整理しておくこと(3時間)。工具とワークの関係を理解し、工具の干渉以外の材料除去についてまとめること(2時間)。
第3回
研削加工と砥粒加工
砥石の3要素、5因子について調べておくこと(3時間)。砥石の選定法について整理すること(2時間)。
第4回
超砥粒ホイール利用技術
ダイヤモンド、cBNについて、物性と特徴を整理しておくこと(2時間)。砥石のツルーイング/ドレッシングおよびアンバランス修正についてまとめておくこと(3時間)。
第5回
レーザー加工の特徴と加工事例
大学内にあるレーザー加工機を見学しておくこと(2時間)。レーザー加工で行える加工例を整理しておくこと(3時間)。
第6回
ウォータージェット加工の特徴と用途
レーザ加工との違いを理解しておくこと(2時間)。ウォータージェット加工の得失と用途を整理しておくこと(3時間)。
第7回
放電加工の特徴と種類
放電加工の利点を整理しておくこと(2時間)。金型加工における放電加工の役割をまとめること(3時間)。
第8回
放電加工技術の現状と動向
放電加工機メーカについて調査しておくこと(2時間)。最近の放電加工の技術動向について整理しておくこと(3時間)。
第9回
電解加工、超音波加工
電解作用について調べておくこと。超音波加工に利用される超音波周波数を調べておくこと(2時間)。電解および超音波援用加工技術について最近の技術動向を整理しておくこと(3時間)。
第10回
電子ビーム加工、イオンビーム加工
レーザ加工との違いを理解しておくこと(2時間)。電子ビーム加工、イオンビーム加工の得失と用途を整理しておくこと(3時間)。
第11回
積層造形法の種類と特徴
ラピッドプロトタイピングの用途について調べておく(2時間)。機械実工学教育センターを見学し、実際にアディティブマニュファクチャリングの製造法を理解して整理すること(3時間)。
第12回
生産システム(CAD・CAM・CAE・CAT)の利用法
自分の知っている3次元CADの種類とその利用方法をまとめておくこと(2時間)。コンピュータ支援の生産技術について用途を含めて整理すること(3時間)。
第13回
最新複合加工技術の実際
知っている加工法の得失を整理しておくこと(2時間)。産業界の生産現場で実用に供している複合加工についてまとめること(3時間)。
第14回
環境に優しい加工技術の概要
何故、環境に配慮した生産技術が必要なのかを自分なりにまとめておくこと(2時間)。省エネルギ・省コスト・省CO2に貢献する生産技術の動向をまとめること(3時間)。
課題等に対するフィードバック
授業後の自筆ノートを整理して、要点を確認する。
技術テーマ毎の内容を確認する小テストの解答について、解説する。 評価方法と基準
講義中の課題への取り組みおよび期末試験を含めて60%以上を合格とする。
テキスト
JSMEテキストシリーズ
加工学1−除去加工− 日本機械学会 ISBN:978-4-88898-147-7、その他プリントを配付。 参考図書
木本康雄他『マイクロ応用加工』共立出版 ISBN 978-4-320-08127-7
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
科学と技術の基礎知識の修得において、除去加工技術の応用の科目として位置付けられている。特殊加工は、近年の実生産で極めて多く採用されており、従来の機械加工では対応できなかった難加工材を高能率・高精度に加工できることから、今後もますます重要な技術である。
履修登録前の準備
これまで受講した加工に関連するテキストおよび参考図書を熟読しておくこと。
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