シラバス情報

授業コード
520297
オムニバス
科目名
電気設備
科目名(英語)
Electric Installation
配当学年
3年
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
木曜1限
対象学科
建_建築_Aコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択科目
担当者
伊藤 圭一、樋口 佳樹
教室
1-255
実務家教員担当授業
担当教員の伊藤圭一は、組織設計事務所に28年間所属し、様々な建物の電気設備設計及び監理を担当してき
た。現在は建築コンサルとして発注支援などに従事している。それらの経験を活かし、電気設備に関する実践的なテ一マや実例を授業で扱う。
授業の目的と進め方
建築設備の高度化や通信技術の発展に伴い、利用される電気設備機器の重要度が増しており、建築専攻の者にも基本的な電気設備の知識が必要となっている。本授業では、参考図書や文献から関連する箇所をもとに進めるだけではなく、実際の設計の流れや実例の紹介、学会やマスコミなどで取上げられている情報の紹介等を行い、最新の電気設備の動向を理解、修得する。
達成目標1
電気設備全般の基礎事項と役割について修得する。【10/100%】 
達成目標2
受変電設備と自家発電設備の基礎事項と役割について修得する。【20/100%】
達成目標3
幹線・動力設備と電灯設備(照明、コンセント等)の基礎事項と役割について修得する。【30/100%】
達成目標4
情報・通信設備の基礎事項と役割について修得する。【20/100%】
達成目標5
防災設備の基礎事項と役割について修得する。【20/100%】
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
ガイダンス

授業内容とスケジュールについて
予習・復習:身近にある電気設備について、観察してその目的や役割を考えること(2時間)
第2回
電気設備とは

建築物における電気設備の役割と関係法令について
予習:建物と電気設備の関わりを調べておくこと(1時間)
復習:電気設備の種類と役割について理解・確認すること(1時間)
第3回
照明設備(1)

照明設備の役割と方式、計算方法について
予習:照明設備の役割について調べておくこと(1時間)
復習:照明設備の計算方法について理解・確認すること(1時間)
第4回
照明設備(2)

点滅器の種類と方式、配線図の書き方ついて
予習:点滅器の種類について調べておくこと(1時間)
復習:配線図の書き方について理解・確認すること(1時間)
第5回
コンセント設備

コンセントの種類と用途について
予習:コンセントの種類について調べておくこと(1時間)
復習:コンセントの用途について理解・確認すること(1時間)
第6回
受変電設備

受電方式と配電方式、各機器の仕様やその特徴について
予習:受変電設備の役割について調べておくこと(1時間)
復習:受電方式の特徴について理解・確認すること(1時間)
第7回
幹線・動力設備

幹線の電気方式と配線方式、動力の始動方式の特徴について
予習:身近にある動力設備について調べておくこと(1時間)
復習:幹線の配線方式と動力の始動方式について理解・確認すること(1時間)
第8回
自家発電設備・蓄電池設備

原動機の仕様と特徴、蓄電池とUPSの目的について
予習:学内に設置されている太陽光発電設備について調べておくこと(1時間)
復習:自家発電設備と蓄電池設備の種類と特徴について理解・確認すること(1時間)
第9回
情報・通信設備(1)

構内交換設備と構内情報通信網設備、テレビ共同受信設備のシステム概要と役割について
予習:身近にある情報・通信設備について調べておくこと(1時間)
復習:情報・通信設備の種類や役割について理解・確認すること(1時間)
第10回
情報・通信設備(2)

最新の通信技術やその活用事例について
予習:最新の通信技術について調べておくこと(1時間)
復習:最新の通信技術の種類や活用方法について理解・確認すること(1時間)
第11回
セキュリティ設備

入退室管理設備と監視カメラ設備のシステム概要と役割について
予習:身近にあるセキュリティ設備について調べておくこと(1時間)
復習:セキュリティ設備の種類と役割について理解・確認すること(1時間)
第12回
防災設備(1)

火災報知設備と非常放送設備のシステム概要と役割について
予習:身近にある防災設備について調べること(1時間)
復習:防災設備の種類と役割について理解・確認すること(1時間)
第13回
防災設備(2)

非常照明と避雷設備のシステム概要と役割について
予習:身近にある防災設備について調べること(1時間)
復習:防災設備の種類と役割について理解・確認すること(1時間)
第14回
総括:演習問題
予習:これまでの学習内容(1時間)
復習:これまでの学習内容と演習問題(1時間)


課題等に対するフィードバック
・授業内で実施した課題は採点して返却する
・正答率が低かった問題については、授業内で解説の時間を設ける
評価方法と基準
期末試験(100%)
60点以上(100点満点)で合格とする。
テキスト
テキス卜は使用しない。
プロジェクタでのスライドを主体に授業を進める。
参考図書
日本電設工業協会発行『新版 新人教育-電気設備(改訂第3版)』(2020年)[ISBN:9784889491081]
大塚雅之著『初学者の建築講座 建築設備(第四版)』市ヶ谷出版社(2020年)[ISBN:9784870711174]
田中俊六監修『最新 建築設備工学 [改訂版]』(2010年)[ISBN:9784753017539]
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
建築専攻の者にも必要となる電気設備の基礎的な知識や理解を深める科目である。より実践的、実用的な知識となるように事例をもとに学び、各設備のシステムの構成や機能、役割について理解し修得する。
履修登録前の準備
PC による電気設備関係の情報検索ができるようにしておくとともに、図書館で電気設備関係の図書、雑誌(電気設備学会誌、電設技術)等を閲覧できるようにしておく。