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教員名 : 田中 章夫
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授業コード
520336
オムニバス
科目名
鉄筋コンクリート構造
科目名(英語)
Reinforced Concrete Structures
配当学年
2年
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
木曜1限
対象学科
建_建築_Aコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択科目
担当者
田中 章夫
教室
2-375
実務家教員担当授業
担当教員の田中は、コンクリート材料の設計・調査診断に係る業務に従事経験がある。従事経験より得られた知見をもとに授業を展開する。
授業の目的と進め方
鉄筋コンクリート構造は、建築土木の構造物に広く利用されているが、本科目では、コンクリートと鉄筋の材料特性や、鉄筋コンクリート構造の原理、特徴について学習する。さらに、梁、柱、耐震壁などの部材の構造特性について理解するとともに、構造設計に必要な基本知識についても修得する。
なお、構造力学1程度の内容は理解できているものとして、授業を進める。 達成目標1
鉄筋コンクリート構造の基本特性を理解し、この構造の原理・特徴について説明できる。【20%】
達成目標2
コンクリートと鉄筋の材料の性質を理解し、その混合構造である鉄筋コンクリート構造の特徴を説明できる。【20%】
達成目標3
鉄筋コンクリート柱・梁部材の曲げ設計法を理解し、柱・梁部材の断面算定ができる。【20%】
達成目標4
せん断力を受ける鉄筋コンクリート部材の挙動を理解し、せん断設計法を説明することができる。【20%】
達成目標5
柱、梁、耐震壁等の構造性能について説明することができる。【20%】
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
鉄筋コンクリートの原理、特徴
鉄筋コンクリート構造の建物例について、各自調査しておく。(1時間)
第2回
コンクリートと鉄筋の性質
コンクリートと鉄筋の歴史や製造方法について調べる。また、コンクリートと鉄筋の材料特性を調査する。(1時間)
第3回
鉄筋とコンクリートの付着
鉄筋とコンクリートの付着の必要性について調べる。また、付着のメカニズムについても調査する。(1時間)
第4回
軸力を受ける鉄筋コンクリート構造の挙動
構造力学で学んだ、応力度、ひずみ度の意味や、計算方法について復習する。(1時間)
第5回
鉄筋コンクリート梁の曲げ設計(1)
許容曲げモーメント 構造力学で学んだ梁の曲げ応力度に関する基本について復習しておく。(1時間)
第6回
鉄筋コンクリート梁の曲げ設計(2)
終局曲げモーメントと変形性能 梁の中立軸計算に関する、これまでの研究の流れについて調べる。(1時間)
第7回
鉄筋コンクリート柱の曲げ設計(1)
許容曲げモーメント 許容応力度設計法に関する基礎知識について調べておく。(1時間)
第8回
鉄筋コンクリート柱の曲げ設計(2)
終局曲げモーメントと変形性能 終局強度設計法に関する基礎知識について調べる。(1時間)
第9回
鉄筋コンクリート部材のせん断挙動
構造力学で学んだせん断挙動やせん断応力分布に関する基本を復習しておく。(1時間)
第10回
鉄筋コンクリート部材のせん断強度理論
せん断抵抗機構やせん断強度に関する、既往の研究について調査する。(1時間)
第11回
鉄筋コンクリート部材のせん断補強
鉄筋コンクリート部材のせん断補強方法や補強設計について調査する。(1時間)
第12回
耐震壁、スラブ、基礎
耐震壁、スラブおよび基礎の配筋状態や施工方法について調べる。(1時間)
第13回
付着、定着、継手
付着、定着に関する基礎知識や、鉄筋継手の種類や特徴について調査する。(1時間)
第14回
耐震設計法の概要
鉄筋コンクリート構造の耐震設計方法について調査しておく。(1時間)
課題等に対するフィードバック
課題提出の翌週時に解答を示すことで、課題のフィードバックとする。
評価方法と基準
授業内の演習【30%】、期末試験【70%】
期末試験においてA4手書き資料の持ち込み可とする。A4手書き資料の提出をもって、授業の取り組み状況を評価する。 上記の総合点が60点以上を合格とするが、授業への取組姿勢も加味する。 テキスト
テキスト:谷川恭雄他『鉄筋コンクリート構造 理論と設計 第3版』森北出版(2011)ISBN 978-4-627-55083-4
参考図書
適宜プリントを配布する。
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
・建築・土木構造物に広く用いられている鉄筋コンクリート構造の基礎知識を学ぶ科目である。
・本科目で学ぶ、鉄筋コンクリート梁の許容曲げモーメントや終局曲げモーメントの計算には「構造力学・演習Ⅰ」で学んだ、基礎的な力学に関する知識が必要となる。 ・4年次に実施する構造系の卒業計画にも必要となる知識を修得するための科目と位置づけている。 履修登録前の準備
これまでの構造力学科目で学んだ知識を復習しておく。
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