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教員名 : 小川 次郎
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授業コード
520413
オムニバス
科目名
建築設計Ⅴ
科目名(英語)
Architectural Design Ⅴ
配当学年
3年
単位数
3単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
水曜2限、水曜3限、水曜4限、水曜5限
対象学科
建_建築_Aコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択必修科目
担当者
小川 次郎、久野 靖広
教室
実務家教員担当授業
担当教員の小川・久野は、建築設計・監理に関する豊富な実務経験をもつ。その経験を活かし、建築意匠に関して実践的なテーマや実例を授業で扱っている。
授業の目的と進め方
近年、使い方を前提とした従来の建築分類(ビルディング・タイプ)では捉えにくい、多様な立場、年代の利用者に対して開かれた、新たな公的性格を帯びた場が出現しつつある。この授業では、現代に必要なこうした空間を、単体の建築や複数の建築からなる地域計画として構想し、設計する能力を身に付ける。
達成目標1
・3次元的なイメージを建築として空間化できる【10%】。
達成目標2
・多様な立場、年代の利用者に対して開かれた建物の使い方を想定でき、それに相応しい敷地を選定できる【20%】。
達成目標3
・敷地及びその周辺環境を理解し、必要な情報を設計する建物に反映できる【20%】。
達成目標4
・使い方と結びついた、ユニークな空間性を建築に付与できる【20%】。
達成目標5
・設計の意図を明確に示す図面や模型を作成できる【10%】。
達成目標6
・設計のコンセプトや空間化のための方法を明快に説明できる【20%】。
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
○
ディベート
○
グループワーク
○
プレゼンテーション
○
実習
○
フィールドワーク
○
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
設計課題の説明、「新たな公的性格を帯びた場」とは?
フェーズ1(第1回-3回)では、日常から新しい「公の空間」の事例を調査し、報告する。(3時間)
第2回
事例調査 発表・講評1
人びとがユニークな集まり方をしている事例を建築誌等から探し、図面化したものを報告する。(3時間)
第3回
事例調査 発表・講評2
前回の講評を踏まえ、人びとがユニークな集まり方をしている身近な事例を探し、図面化したものを報告する。(3時間)
第4回
敷地を読む 発表・講評
フェーズ2(第4回-7回)では、大学周辺から敷地を選び、人の集まり方のコンセプト・モデルを提案する。(3時間)
第5回
敷地模型の製作
周辺環境、利用者等に十分配慮しつつコンセプト・モデルのための敷地を選定し、その模型を制作する。(3時間)
第6回
コンセプト・モデルの作成
選定した敷地を対象に、コンセプトを示す簡易な模型を2、3案制作する。(3時間)
第7回
「ひとの集まる小さな場」 発表・講評
ここまでに整理した内容を、A2用紙1枚以上にまとめる。(3時間)
第8回
敷地説明「そこで何をやるか?」
フェーズ3(第8回-14回)では、大学周辺から敷地を選び、人の集まり方のコンセプト・モデルを提案する。(3時間)
第9回
「そこで何をやるか?」 再調整
前回の講評を踏まえ、敷地やプログラムの再選定など、設計全般における調整を行う。(3時間)
第10回
中間講評
この時点までに整理した内容を、A3用紙1枚以上にまとめる。(3時間)
第11回
プレゼンテーション図面の作成① 設計図書の確認
設計内容を適切に伝達できる設計図書の種類を確認し、図面化を進める。(3時間)
第12回
プレゼンテーション図面の作成② 図面レイアウト・模型の調整
設計内容を適切に伝達できる設計図書や模型の表現を確認し、制作を進める。(3時間)
第13回
講評会
当科目の最終講評会。これまでの考察の経緯を踏まえて説明できるよう、図面、模型、設計内容を整理する。(3時間)
第14回
合同講評会
他の製図科目担当教員を交えた講評会において説明できるよう、図面、模型、設計内容を整理する。(3時間)
課題等に対するフィードバック
各回の授業で見解を伝えアドバイスを行う。
評価方法と基準
課題作品の内容による。設計プロセス20%、最終成果物60%、説明能力20%
これらを総合し、60点以上をC評価以上とする。 テキスト
教員作成による関連資料を適宜配布する。
『建築設計資料集成 総合編』 日本建築学会=編・丸善株式会社(2001年)[ISBN-13: 978-4621048283]、等 参考図書
教員作成による関連資料を適宜配布する。
『建築設計資料集成 総合編』 日本建築学会=編・丸善株式会社(2001年)[ISBN-13: 978-4621048283]、等 科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
この科目では「人びとが求める建物の使い方とは何か、それに相応しい空間はどのようなものか、また、どこに建てるべきか」という問い、即ち「どのような建築なら新築することが認められるか」といった、現代社会における建築の出現に関する問いを検討することから、設計を始める。ここで学ぶ設計のプロセスは、4年次の卒業設計等において、社会の実態に即した建築を構想する上で有効となる。
履修登録前の準備
参考となる建築のリストを配布するので、あらかじめ実際に見学しておくこと。
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