シラバス情報

授業コード
520419
オムニバス
科目名
フォーミュラ工房Ⅵ
科目名(英語)
Formula SAE Workshop VI
配当学年
3年
単位数
1単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
集中講義
対象学科
基_機械
コース
科目区分
カレッジマイスタープログラム
必選の別
選択科目
担当者
中野 道王、安原 鋭幸、桑原 拓也
教室
実務家教員担当授業
担当教員の中野道王は、自動車関連の民間企業における研究開発等の実務経験がある。その経験を活かし、車両製作および試験等に関して実例をもとにした授業を行う。 
授業の目的と進め方
フォーミュラーカーの企画・設計・製作・走行を一貫して行うことで、エンジニアとして必要な専門能力と問題解決能力を修得する。さらに、自ら製作した車両を走行させることにより、エンジニアとしての高い責任感を身につけることを目指す。ここでは、パワートレーンの要求仕様を決定し、それを実現するための適合を行う基礎技術を身につける。これにより、車両開発全体を通して指導的な役割を果たすことができる。
達成目標1
目標性能に基づく車両設計が行える。【40%】
達成目標2
競技種目に適したパワートレーンの利用技術を修得し、パワートレーンの適合が行える。【30%】
達成目標3
自動車開発全体を統括し、チームの指導的立場にあるメンバとして後輩の育成を行える。【30%】
達成目標4
達成目標5
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
技術調査と目標の設定
予習:文献などの最新技術をまとめるとともに、他チームの車両について調査しておくこと。 (2時間)
復習:目標を達成するために必要な技術的要素をまとめること。 (2時間)
第2回
パワートレーンの選定と動力性能目標の設定
予習:パワートレーンの候補をまとめておくこと。 (2時間)
復習:選定したパワートレーンの諸元と搭載する上での課題をまとめること。 (2時間)
第3回
パワートレーンに応じた基本構造と車両諸元の決定
予習:前年度車両の基本構造をまとめておくこと。 (2時間)
復習:今年度車両の基本構造をまとめること。 (2時間)
第4回
吸排気系の設計
予習:レギュレーションを理解するとともに、要求性能をまとめておくこと。 (2時間)
復習:吸排気系の基本的な諸元をまとめ設計図を完成させること。 (2時間)
第5回
冷却・潤滑・燃料系の設計
予習:前年度車両における水温変化をまとめておくこと。また、前年度の走行中の油圧の変化についてデータを確認しておくこと。 (2時間)
復習:冷却・潤滑・燃料系の基本的な諸元をまとめ設計図を完成させること。 (2時間)
第6回
ドライブトレーンおよびマウントの設計
予習:車両の重心と整備性を考慮し、またレギュレーションを満たすことができるマウント方法について、アイデアをまとめておくこと。 (2時間)
復習:ドライブトレーンおよびマウントの基本的な諸元をまとめ設計図を完成させること。 (2時間)
第7回
制御系の設計
予習:前年度車両の走行中の排気データをまとめ、特に過渡状態での燃料制御について改良が必要な条件を抽出しておくこと。 (2時間)
復習:制御系の基本的なシステム構成をまとめること。 (2時間)
第8回
吸排気系の製作
予習:加工方法と安全に配慮して、作業手順をまとめておくこと。 (2時間)
復習:加工上の問題点と対策をまとめること。 (2時間)
第9回
冷却・潤滑・燃料系の製作
予習:安全に配慮して加工方法をまとめておくこと。また、燃料や潤滑油の漏れが生じないようにするための加工上の注意点をまとめておくこと。 (2時間)
復習:加工上の問題点と対策をまとめること。 (2時間) 
第10回
ドライブトレーンおよびマウントの製作
予習:マウントに必要な精度を確保するために加工において注意する点を書き出しておくこと。 (2時間)
復習:加工上の問題点と対策をまとめること。 (2時間)
第11回
制御系の製作
予習:新たな燃料制御マップを構成するために必要なデータをまとめておくこと。 (2時間)
復習:マップ作成上の問題点と対策をまとめること。 (2時間) 
第12回
仮組と修正
予習:作業手順をまとめておくこと。 (2時間)
復習:抽出された問題点と対策をまとめること。 (2時間)
第13回
始動・無負荷試験
予習:作業手順をまとめ、評価項目を書き出しておくこと。 (2時間)
復習:試験結果をまとめ、問題点への対策を講ずること。 (2時間)
第14回
実走行試験による評価
予習:作業手順をまとめ、評価項目を復習しておくこと。 (2時間)
復習:評価結果をもとに改善項目と対策をまとめること。 (2時間)


課題等に対するフィードバック
随時、設計図面や加工、製作について問題解決についてのサポートを行う。
評価方法と基準
製作車両と試験評価に関する成果物と貢献度にて評価する。指導教員が達成目標に基づいて評価し、60%以上の到達をもって合格とする。
テキスト
参考図書
自動車技術会編著『自動車開発・製作ガイド』自動車技術会(2008) 【ISBN-10: 4904056043、ISBN-13: 978-4904056042】
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
機械工学科で学ぶ教養科目や専門科目で身に着けた知識および技術をもとに、自発的な課題発見能力と、現場で役に立つ問題解決能力を養成する。さらに、最新鋭の工作機械やCAD/CAM/CAEを使いこなすことで、現場の即戦力となる技術力を養成する。
履修登録前の準備
「フォーミュラ工房Ⅴ」で学習した内容を復習しておくこと。