シラバス情報

授業コード
520433
オムニバス
科目名
中学技術の教材開発
科目名(英語)
Device of Industrial ArtsTeaching Material
配当学年
カリキュラムにより異なります。
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
土曜1限、土曜2限
対象学科
基_機械,基_電電,基_電情,先_ロボ,先_情報,建_建築_Aコース,建_建築_Lコース
コース
科目区分
教職科目
必選の別
教職科目
担当者
工藤 雄司
教室
2-276
実務家教員担当授業
教育現場での経験を活かして、技術科・工業科・情報科横断的な視点に立ち教材研究・授業づくりに関する授業を行う。
授業の目的と進め方
本講座は「技術科教育の研究Ⅲ」の実践的・体験的な研究をふまえ、それを実践しながら技術科教育の指導内容・方法・評価・学習教材について研究する。
中学技術科教員としての教師力の定着を図っていくため、授業に必要な準備・管理(材料、工具、工作機械など)・安全指導等についての指導力を高める。
達成目標1
・中学生各学年の教育内容に対応した教材選定ができる能力を身につける。【20%】
達成目標2
・選定した教材を的確に分析し、改善できる実践的能力を身につける。【20%】
達成目標3
・教育内容・教材に適した指導案が作成できる。【20%】
達成目標4
・中学生個々の進度に応じた教育実践ができる。【20%】
達成目標5
・作業実習の評価を適正に行うことができる。【20%】
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習
グループで問題を見つけ,課題を設定して,それらの解決方法を考察する場面を設定する。

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
技術科教育の内容確認と学習教材
「技術科教育の研究Ⅲ」で学んだ技術科教育の内容について復習すること(2時間)。
第2回
技術科の学習内容と教材開発
技術科の学習内容と、その教材の整合性について事前に学修すること(2時間)。
第3回
教材開発とその指導法を重視した学習指導案の作成
これまで研究してきた、学習指導案の作成方法を復習すること(2時間)。
第4回
「材料と加工」に関する教材研究と指導法
「材料と加工」に関する教材にはどのようなものがあるか。また、その指導法を事前に学修すること(2時間)。
第5回
「エネルギー変換」に関する教材研究と指導法
「エネルギー変換」に関する教材にはどのようなものがあるか。また、その指導法を事前に学修すること(2時間)。
第6回
「生物育成」に関する教材研究と指導法
「生物育成」に関する教材にはどのようなものがあるか。また、その指導法を事前に学修すること(2時間)。
第7回
「情報」に関する教材研究と指導法
「情報」に関する教材にはどのようなものがあるか。また、その指導法について事前に学修すること(2時間)。
第8回
教材開発の研究(1) 実習
材料確認と加工
指導案をもとにした製作実習と実習評価①
教材の製作実習内容とその方法を良く復習すること。
また、実習中の学習評価の仕方についても事前に学修すること(3時間)。
第9回
教材開発の研究(2) 実習
部品加工
指導案をもとにした製作実習と実習評価②
製作実習で行う部品加工の内容とその方法を復習すること。また、実習評価の仕方についても事前に学修すること(3時間)。
第10回
教材開発の研究(3) 実習
部品加工と製作
指導案をもとにした製作実習と実習評価③
製作実習で行う製作の内容とその方法を復習すること。また、実習評価の仕方についても事前に学修すること(3時間)。
第11回
教材開発の研究(4) 実習
部品加工と製作
指導案をもとにした製作実習と実習評価④
製作実習で行う製作の内容とその方法を復習すること。また、実習評価の仕方についても事前に学修すること(3時間)。
第12回
教材開発の研究(5)
実習部品加工と組立・調整
指導案をもとにした製作実習と実習評価⑤
製作実習で行う組立・調整の内容とその方法を復習すること。また、実習中の取組に対する評価の仕方についても事前に学修すること(2時間)。
第13回
学習指導案の改善と自己(指導)評価
実習指導方法の反省、改善につなげる手立てとは何か。指導後の自己評価とはどのようなものかを事前に学修すること(2時間)。
第14回
技術・家庭科の連携した学習評価方法の研究
これからの中学技術と指導法改善
中学技術・家庭科における「適正な学習の評価方法とは何か」について、事前に学修すること(2時間)。


課題等に対するフィードバック
毎回の授業終了時に,課題等をメール等で提出するので,質問・疑問点には返信したり,補足を発信したりする。
評価方法と基準
課題レポートや課題への取組、提出プリント・指導案、製作品および作品づくりへの取組で評価する。また、提出された課題はすべて添削して返却するので、添削された箇所や指摘された内容等を必ず復習すること。
C評価:技術科教育の指導内容・方法・評価・学習教材について最低限の修得をしており、技術科教員として授業に必要な準備・管理・安全指導等について最低限説明できることが、課題レポートや製作品に示されていること。
テキスト
「中学校[技術・家庭](技術分野)教科書」開隆堂、東京書籍、教育図書
「中学校学習指導要領解説技術・家庭編」(文部科学省)、教育図書
必要に応じて資料を配付する。
参考図書
「技術科教育概論」、日本産業技術教育学会
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
「技術科教育の研究Ⅲ」で研究した教材の製作を基盤として、教育現場を想定した実践的教育力の定着を図る。また、地域の特性、中学生の年齢における発達段階等を考慮した教材の研究(教材選択・教材解釈)及び教材開発を実践できる能力は、「技術」の教員免許状取得のために特に必要である。さらに、教材を使用した実習での機械や工具による事故やケガのない、安全で適切な指導能力を養うことが大切である。
履修登録前の準備
「技術科教育の研究Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」で研究した内容を復習しておくこと。