シラバス情報

授業コード
520479
オムニバス
科目名
まちづくりと福祉
科目名(英語)
Community Planning and Welfare
配当学年
3年
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
金曜3限
対象学科
建_建築_Lコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択科目
担当者
野口 祐子
教室
5-301
実務家教員担当授業
担当教員の野口祐子は、障害者支援の実務経験があり、障害者、高齢者を含めた福祉のまちづくりに関して実践的なテーマや実例を授業に活かしている。
授業の目的と進め方
高齢者や障害のある人をはじめ、すべての人々が住みやすいまちづくりについて、都市、建築、交通、コミュニティといった具体的な場面で実践される社会基盤整備について学習する。また、まちづくりにはすべての人が参加し、連携していく必要があるが、まちづくりに当事者として参加する力を身につける。
達成目標1
まちづくりにおいて前提となるバリアフリーやユニバーサルデザインなどの状況を具体的に説明できる。【20%】
達成目標2
まちの中を調査し、高齢者や障害のある人にとっての生活のしづらさを、環境側の問題として理解し、具体的に説明できる。【20%】
達成目標3
幼い子どもや、妊婦、その他多様な人のまちづくりにおける課題を理解し、説明できる。【20%】
達成目標4
まちづくりを実践する上でおこなわれるワークショップの手法を学び、具体的に使うことができる。【20%】 
達成目標5
まちづくりに関する法律や条例を、具体的な事例から理解し、説明できる。【20%】
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
まちづくりと福祉、まちづくりと生活環境デザインの考え方
予習:「高齢者・障がい者の生活と空間」で学んだ生活環境デザインの考え方を復習する。(1時間)
復習:授業で学んだ考え方を自分の言葉で考え、ノートにまとめる。(1時間)
第2回
都市、建築、交通のバリアフリーとユニバーサルデザイン(1)
予習:都市、建築、交通などのバリアフリー、ユニバーサルデザインについて最近話題になっていることをチェックする。(1時間)
復習:学んだことを、自分の住むまちに当てはめて理解する。(1時間)
第3回
都市、建築、交通のバリアフリーとユニバーサルデザイン(2)
予習:前回学んだことを整理し、身の回りの状況に当てはめて理解する。(1時間)
復習:2回にわたって学んだことを、自分の住むまちに当てはめて理解する。(1時間)
第4回
高齢者、障がいのある人とまちづくり
予習:高齢者の地域生活を支える地域包括ケアシステムなどについて調べる。(1時間)
復習:自分の住む地域における、高齢者や障がいのある人の地域生活を支えるまちづくりとその取り組みを調べる。(1時間)
第5回
災害とまちづくり
予習:近年起こった災害について、被害の状況や被災した人々の暮らしについて調べる。(1時間)
復習:災害復興における高齢者、障がいのある人の生活やまちづくりにおける課題を整理する。
第6回
コミュニティとまちづくり
予習:コミュニティについて、自分の住む地域が持つ課題を調べる。(1時間)
復習:コミュニティについて、自分の住む地域で実践されている活動を調べる。(1時間)
第7回
宮代町のまちづくりに関する課題 
予習:新聞やニュースで取り上げられているまちづくりの課題を調べる。(1時間)
復習:自分の住む地域や宮代町のまちづくりに関わる社会資源を調べる。(1時間)
第8回
まちづくりにおけるワークショップ
課題の共有・整理
予習:これまで学んだまちづくりの視点を整理し、ワークショップで活用できるようにする。(1時間)
復習:メンバーの交流、価値観の共有。(2時間)
第9回
調査計画・原因追及①
課題を発生させる原因を探求する(計画)
予習:まちの課題について、情報収集する。(2時間)
復習:グループ討議を元にさらに情報収集、調査項目をまとめる。(2時間)
第10回
原因追及②
解決策の検討①
予習:情報収集を進める。(2時間)
復習:さらにグループ作業を続ける。(2時間)
第11回
解決策(仮)の提示
中間発表
予習:発表の準備をする。(2時間)
復習:発表に対するコメントから学んだことを整理する。(2時間)
第12回
解決策の検討② 
予習:グループ作業のための準備をする。(2時間)
復習:グループ作業を続け、発表の準備をする。(2時間)
第13回
解決策の提示
プレゼンテーション
予習:発表の準備をする。(2時間)
復習:発表に対するコメントや他のグループの発表から、自分たちのグループ発表を振り返る。(2時間)
第14回
まとめ
予習:授業で学んだこと全体を復習する。(2時間)
復習:授業で学んだことを振り返る。(2時間) 


課題等に対するフィードバック
数回、授業において学んだことを小レポートにまとめてもらうが、主な意見や疑問に授業内でコメントをする。また、グループ作業について、その都度助言をおこなったり、発表について講評をおこなう
評価方法と基準
グループ 発表+共同でまとめた内容(40%)+グループワークで独自に調査したことや見解についての各自レポート、ミニレポート(60%)の評価を100点満点で換算し、総合評価60点以上を合格とする。
テキスト
テキストは指定しない。毎回プリントを配布する。
参考図書
授業のテーマに合わせ、必要に応じて紹介する。
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
まちづくりと福祉について、より専門的な知識を学ぶと共に、この科目の学習を通して、自らが主体的に考え、行動できる力を身に付ける。高齢者、障害のある人、子ども、また、地域で暮らしにくさを感じている人の課題をまちづくりの視点で捉える。また、地域住民が参加するまちづくりに不可欠なワークショップという手法や問題を解決していく技術の修得も意図している。グループワークにより、共働、連携を実践できるようにする。
履修登録前の準備
「高齢者・障がい者の生活と空間」で学んだことを復習し、また、後半はグループワークであることを理解して、準備しておくこと。