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教員名 : 大澤 正久
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授業コード
520552
オムニバス
科目名
プロフェッショナルゼミ
科目名(英語)
Professional Seminar
配当学年
3年
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
実習
対象学科
基_応用,基_環生
コース
科目区分
専門科目
必選の別
必修科目
担当者
大澤 正久
教室
実務家教員担当授業
担当教員の大澤は、有機合成に関する研究開発の研究がある。その経験を活かし、卒業研究に関して実践的なテーマを取り扱う。
授業の目的と進め方
有機材料化学における最先端の研究を行う上で必要とされる基礎知識及び基礎技術を身に付けることを目的
とする。前半は有機化学実験及び物性測定における基礎知識、後半は研究に必要な基本操作を理解する。毎回授業内で課題が提示される。「卒業研究Ⅰ・Ⅱ」へつながる重要な授業である。 達成目標1
研究室で実施されている研究テーマの背景を説明できる。【25%】
達成目標2
研究テーマを遂行する上で必要な実験技術を身に付ける。【25%】
達成目標3
研究室でのゼミナールを通して、メンバー(3、4年生)、指導教員と円滑なコミュニケーションを図ることができる。【50%】
達成目標4
達成目標5
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
◎
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
◎
実習
◎
フィールドワーク
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
有機化学の基礎(1):含窒素配位子
含窒素芳香族化合物の構造と性質を確認しておくこ
と。含窒素配位子の合成法を身に付けること。 第2回
有機化学の基礎(2):含リン配位子
リン化合物の構造と性質を確認しておくこと。含リン
配位子の合成法を身に付けること。 第3回
錯体化学の基礎(1):遷移元素の特徴
d軌道を有する遷移金属の種類と配位結合の意味を確
認しておくこと。遷移金属の配位化学の特徴を理解す ること。 第4回
錯体化学の基礎(2):d10金属の配位化学
貨幣金属である金、銀、銅金属の電子配置を確認して
おくこと。貨幣金属錯体に特有の性質を説明できるよ うにすること。 第5回
劇物・毒物の取り扱い
代表的な劇・毒物の種類を調べておくこと。劇毒物を
安全に取り扱える知識を身に付けること。 第6回
ガスボンベ、液化ガスの取り扱い
実験室で用いるガスの種類と性質を調べておくこと。
ガスボンベ及び液体窒素を安全に取り扱える知識を身に付けること。 第7回
安全な有機化学実験のために
卒論を遂行する上で行う有機実験について内容をよく
調べておくこと。有機化学実験に潜む危険を理解しそ れを回避できる実験計画を立てられるようにするこ と。 第8回
安全なレーザーの取り扱い
レーザーにはどのような種類があるのかを調べておく
こと。レーザーを安全に取り扱える知識を身に付ける こと。 第9回
機器分析の基礎:吸収スペクトル
吸収スペクトルから何が分かるのかを調べておくこ
と。物質が光を吸収する原理、それを測定する原理を 説明出来るようにすること。 第10回
機器分析の基礎:発光スペクトル
発光スペクトルから何が分かるのかを調べておくこ
と。物質が光を発光する原理、それを測定する原理を 説明出来るようにすること。 第11回
吸収スペクトルと発光スペクトルの実際
既知のサンプルを用いて測定を行い、測定のためのマ
ニュアルをレポート形式で作成すること。 第12回
機器分析の基礎:絶対量子収率
量子収率から何が分かるのかを調べておくこと。量子収率を測定する原理を説明出来るようにすること。
第13回
絶対量子収率の実際
既知のサンプルを用いて測定を行い、測定のためのマニュアルをレポート形式で作成すること。
第14回
その他の物性測定
NMR、IRから何が分かるのかを調べておくこと。物
質の同定方法を説明出来るようにすること。 課題等に対するフィードバック
提出された課題については評価を添えて返却する。
評価方法と基準
課題についての評価(45%)
授業・実習への積極的取り組み・平常点(55%) 以上を100点満点で採点し、60~69点の獲得で「C評価」とする。 テキスト
専門性の高いテキスト、書籍、研究論文等を利用する。
参考図書
化学同人編集部編「実験を安全に行うために」、化学同人、ISBN 978759809589
化学同人編集部編「続実験を安全に行うために」、化学同人、ISBN 978759810813 科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
4学年の「卒業研究Ⅰ・Ⅱ」で卒業研究を遂行するために必要とされる基礎知識及び基礎技術を身に付けることを目的とする。これから行う卒業研究での実験操作及び機器分析の意味を原理から理解することで、うわべの知識ではなく「使える知識」とすることができる。
履修登録前の準備
有機化学系の授業を復習しておくこと。
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