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教員名 : 橋本 真一
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授業コード
520563
オムニバス
科目名
建築積算
科目名(英語)
Building Cost Estimation
配当学年
3年
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
土曜3限、土曜4限
対象学科
建_建築_Aコース,建_建築_Lコース
コース
科目区分
専門科目
必選の別
選択科目
担当者
橋本 真一
教室
2-375
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
学生が実務に必須となる積算や建築経済に関する基礎的な知識を得るために、部位別の施工数量計算方法や工事費算出方法、および用語を修得し、基本的な施工マネジメントとプロジェクトコスト管理について理解を深めることを目的とする。また、『建築積算士補』の試験に必要な科目の基礎知識も学ぶ。
期末試験で一定の成績を修めたものは、(公社)日本建築積算協会へ登録申請することにより『建築積算士補』の資格を得ることができる。 達成目標1
「建築数量積算基準」の内容を理解し、部位別数量を設計図書から算出する方法を説明できる。【50%】
達成目標2
建築プロジェクトにおける積算実務の目的と内容を理解し、生産プロセスに応じた業務内容を説明できる【10%】
達成目標3
「内訳書標準書式」の内容を理解し、「工種別」「部分別」のコスト計算方法が説明できる。【10%】
達成目標4
建設市場や経済の動向を理解し、積算に必要な価格情報の種類や内容、および統計情報を説明できる【10%】
達成目標5
LCC(ライフサイクルコスト)やVE、長期修繕計画の基礎知識を理解し、建築ストックに必要なコスト管理について説明できる。【20%】
達成目標6
達成目標7
アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
◎
フィールドワーク
その他課題解決型学習
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
建築積算と建築経済の概要
市場経済による建設業界の動向や建築材料や労賃などのコストの変動メカニズムを学ぶ。(2時間)
第2回
建築生産プロセスの概要と建築積算
建築における設計から施工、維持管理までのプロセスに関する一連の流れを理解する。(2時間)
第3回
工事の発注方式と設計図書
入札・契約方式を学ぶとともに、設計図書がどのように積算に関連しているか理解する。(2時間)
第4回
建築コストの数量と単価、及び工事費構成
数量と単価の種類や意味を理解し、市場経済による建築のコストとプライスの関係を理解する。(2時間)
第5回
内訳書と建築数量積算基準
部分別と工種別の工事費構成を理解するとともに、建築積算基準における内訳書式のルールを修得する。(2時間)
第6回
土工事・地業工事の積算
土工事と地業工事について図面と仕様の見方と積算の計測方法を学ぶ。自宅でテキストの例題を予習しておく。(2時間)
第7回
躯体工事の積算
躯体工事(柱・梁)について図面と仕様の見方と積算の計測方法を学ぶ。自宅でテキストの例題を予習しておく。(2時間)
第8回
躯体工事・鉄骨工事の積算
【躯体工事の数量計測演習】 躯体工事(床・壁)、鉄骨工事について図面と仕様の見方と積算の計測方法を学ぶ。自宅でテキストの例題を予習しておく。講義中に躯体工事の数量計測演習を行う。(2時間)
第9回
仕上げ工事(外部、内部)の積算
外部と内部の仕上部位構成や図面と仕様の見方、及び積算の計測方法を学ぶ。自宅でテキストの例題を予習しておく。(2時間)
第10回
仕上げ工事(外部、内部)の積算
【内部仕上工事の数量計測演習】 仕上げの例題を解説して具体的な数量計測方法を学ぶ。講義中に図面から内部仕上工事の数量を算定する演習を行う。(2時間)
第11回
仮設工事・設備工事の積算
LCC(ライフサイクルコスト)とVE 直接仮設と共通仮設の内容、及び近年コストウエイトが増大している設備工事の内訳を理解する。建設費に維持管理やVEを含めたトータルな建設コストの考え方を学ぶ。(2時間)
第12回
改修工事の積算
ストック社会において大きな建設投資額となる改修(リニューアル)工事の積算とポイントを理解する。(2時間)
第13回
総合解説
テキストの中で重要と思われるポイントをレビューし、積算、LCC、コスト管理の内容を理解する。(2時間)
第14回
まとめ
授業を通じて得た積算に関する知識を、実社会でのプロジェクトに役立てるポイントとコツを理解する。(2時間)
課題等に対するフィードバック
採点により学生の理解度を確認し、次回の授業で模範解答の解説と質疑応答を行っている。
評価方法と基準
期末試験を全体の65%、演習を全体の35%として評価。
全体を100点とし、総合得点60点以上に単位を付与する。 テキスト
『建築積算』日本建築積算協会ISBN 9784930850959
参考図書
随時、必要な追加資料はプリントして配布する
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
・施工および建築材料に関連するコストの基本知識と建築用語を説明するとともに、具体的な数量計測方法を教える。
・実社会に出てすぐに活用できるプロジェクトのコスト管理方法と知識を修得する。 ・特に今後重要となるLCC等のストック管理の積算に関しては、配布資料も含めて説明を加える。 ・実務に必要な重要な知識として、建築積算士補等の試験に関するポイントを説明する。 履修登録前の準備
事前にテキストを熟読しておくこと。
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