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教員名 : 小山 将史
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授業コード
520579
オムニバス
科目名
教育制度論
科目名(英語)
Educational System
配当学年
2年
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
水曜1限
対象学科
基_電電,基_電情,基_応用,基_環生,建_建築_Aコース,建_建築_Lコース
コース
科目区分
教職科目
必選の別
教職科目
担当者
小山 将史
教室
5-301
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
現代公教育制度(主として学校教育・教育行政)の意義・原理・構造について、その法的・制度的な仕組みに関する基礎的知識を修得するとともに、そこに内在する課題を教育者の立場から理解する。
教育改革の動向を捉え、学校現場での実践例や教育法規等を参考にして、新たな教育を見出すための思考力や資質を身につけることを目的とする。 事前学習をもとにした教え合いをグループで繰り返して行い、教材研究や教授技術を培う。 達成目標1
日本の教育制度の概要や歴史的背景について学び、現代の公教育について視野を広めることができる。【10%】
達成目標2
日本の公教育の原理及び理念を理解することができる。【10%】
達成目標3
公教育制度を構成している教育法規体系を理解することができる。特に日本国憲法、教育基本法、学校教育法、地方公務員法を中心に、教育制度に関連する諸課題を捉えることができる。【15%】
達成目標4
学校や教育行政が展開する教育制度の仕組みを理解することができる。【20%】
達成目標5
世界の教育制度についても理解し、各国の取り組みなどを学び、今後の教育制度について考えることができる。【10%】
達成目標6
ディスカッションや教え合いを行うために、事前の教材準備が的確にできる。【20%】
達成目標7
授業での活動を高めるために、授業時間外に教育制度の諸課題をまとめることができる。【15%】
アクティブラーニング
ディスカッション
○
ディベート
グループワーク
○
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習
学校現場で起こりうる事例を各自で検討し、模擬職員会議などで協議した考えを提示する。
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
オリエンテーション 教育制度のあらまし
公教育の原理と理念(教育観) 改めて大学と高校の学びの違いを再考する この授業での学びとは(特長) 最近の国・都県の教育についての動きを新聞やインターネット等で情報を入手し、整理しておく。授業後に内容を整理しておくこと(1時間)。
※以下、この欄の課題をレポートとして提出してもよい(シラバスレポート)。 第2回
教育制度と教育行政の概要
日本の学校教育制度(これまでの教育を振り返る) 教育と学習観 教材研究やポートフォリオについて 教育に関する歴史的な事項を1つ取り上げ、それを調べて整理しておく。授業後に内容を整理しておくこと(1時間)。
第3回
日本国憲法・教育基本法(前文)
学習指導要領と教育行政の概要 学校教育小史1 教育と教師観 この授業の特長(教え合い学び合う) 学校教育・社会教育・家庭教育について、文献や新聞・インターネット等で情報を入手し整理しておく。
教え合いのための教材研究をしておく。授業後に内容を整理しておくこと(1時間)。 第4回
学校教育小史2
教育制度の概略 学校教育・社会教育・家庭教育 学校体系、学習指導要領等 グループワーク:教え合い 学習指導要領総則編を読み、理解しておく。
教え合いのための教材研究をしておく。授業後に内容を整理しておくこと(1時間)。 第5回
家庭教育の概略 公教育と私教育
学校教育制度1 学校の種類と設置、学校の組織編成 職員会議1 新たな教育制度と学校教育での課題を調べる グループワーク:教え合い 教育に関するキーワードを調べ、レポーにまとめ提出する。学校教育法について調べておく。
教え合いのための教材研究をしておく。授業後に内容を整理しておくこと(1時間)。 第6回
学校教育制度2
職員会議2 アクティビティ:模擬職員会議1 グループワーク:教え合い 母校の教育課程を調べて、特徴や問題点を整理しておく。ポートフォリオを整理しておく。授業後に内容を整理しておくこと(1時間)。
第7回
学校教育制度3
職員会議3 ポートフォリオチェック アクティビティ:模擬職員会議2 地方公務員法や教育公務員特例法について、教員採用試験問題等を参考にして調べておく。
教え合いのための教材研究をしておく。授業後に内容を整理しておくこと(1時間)。 第8回
学校教育制度4
学校評議員制度、学校運営協議会制度 学校の保健と安全 教育課程の編成、教科書と補助教材 教育職員1 任用と身分保障 新たな教育委員会制度について、関連する文献や新聞記事などを調べまとめておく。
教え合いのための教材研究をしておく。授業後に内容を整理しておくこと(1時間)。 第9回
教育職員2
資格、積極的要件職務と消極的要件 アクティビティ:校則を再考する グループワーク:教え合い 法令の読み方を調べておく。
教え合いのための教材研究をしておく。授業後に内容を整理しておくこと(1時間)。 第10回
教育職員3
職位、分限と懲戒、指導力不足教員の人事管理 アクティビティ:教育制度とスマホ活用の是非 グループワーク:教え合い 最近の国・都県の教育改革について、文献や新聞・インターネット等で情報を入手し整理しておく。
教え合いのための教材研究をしておく。授業後に内容を整理しておくこと(1時間)。 第11回
教育職員4
服務とその監督、職務上の義務と身分上の義務 教育職員の研修 教育行政組織の概要、教育委員会 現代の公教育制度と教育行政 教育行政と教育法規 グループワーク:教え合い 次回の課題:自分が学んだ学校教育制度 高等学校定時制の課程についての状況や学校教育制度について調べておく。
教え合いのための教材研究をしておく。授業後に内容を整理しておくこと(1時間)。 第12回
現代日本の教育改革
教育改善と教育改革 学校教育での実践事例(高等学校定時制の課程) グループワーク:教え合い 世界の学校教育制度について文献や新聞・インターネット等で情報を入手し、整理しておく。
教え合いのための教材研究をしておく。授業後に内容を整理しておくこと(1時間)。 第13回
世界の学校教育制度
ドイツ・フィンランド・アメリカ グループワーク:教え合い 生涯学習について、文献や新聞・インターネット等で情報を入手し整理しておく。
教え合いのための教材研究をしておく。授業後に内容を整理しておくこと(1時間)。 第14回
生涯学習の社会的制度と学習環境
今後の教育制度の展望 ポートフォリオチェック まとめと振り返り これまでに学んだ内容を整理し、自分の考えをまとめておく。
今期の自己評価を実施し、定期試験対策を十分に行うこと。(1時間) 課題等に対するフィードバック
提出された課題等は、添削(採点)して返却をする。返却方法については、次の授業時とするが、フィードバックの内容を確認の上、必ず復習をすること。各回のシラバスに記載されたレポート(シラバスレポート)は、基本的には、その回の授業内容を理解するための予習として作成すること。
評価方法と基準
授業中の課題への取り組み、期末試験、授業レポート、ポートフォリオ、その他、授業時間外の取り組みや授業中のアクティビティなどの活動状況を加味する。これらを点数化して60点以上の場合は合格とする。なお、不十分は場合は、C評価以下となるので、自分の行動を確認して相談に来ること。
毎回提出する授業レポートは、添削後、次回には返却するので、その確認を行い継続した学びに活用すること。 テキスト
教職教育センター・授業者作成プリントなど
参考図書
若井彌一 監修『2016年度版 必携教職六法』協同出版 2017 ISBN 9784319641161
曽我雅比児『公教育と教育行政』大学教育出版 2007 ISBN 978-4-88730-792-6 二宮晧『新版世界の学校 教育制度から日常の学校風景まで』学事出版 2014 ISBN 978-4-7619-2029-6 『学習指導要領(中・高)』文部科学省 『文部科学省白書』文部科学省 科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
実践力のある教員養成を目標とし、教職科目の基礎となる位置づけであるため、仲間とのワークやクラスでのアクティビティが多く、事前学習も常時行う必要がある。「教育実習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」や教員採用試験の準備として、教育法規や服務・実践事例は役立つことが考えられる。
最新の教育情報を取得し、自分の考え方を確立する必要がある。教員としての実践力や態度を身につけるために、主体的な受講態度が求められる。 履修登録前の準備
教育制度とは何かを理解するために、新聞やインターネット等を活用して国や地方公共団体の動きを調べておく。日本国憲法の教育に関すると思われる部分や教育基本法などの条文と学習指導要領の総則を、自らが興味のもてる部分を学習しておくこと。
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