シラバス情報

授業コード
520584
オムニバス
科目名
ライフサイクルアセスメント概論
科目名(英語)
Introduction to Life Cycle Assessment
配当学年
2年
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
金曜1限
対象学科
基_機械,基_電電,基_電情,基_応用,基_環生,先_ロボ,先_情報,先_データ,建_建築_Aコース,建_建築_Lコース
コース
科目区分
共通教育科目
必選の別
選択科目
担当者
八木田 浩史
教室
1-355
実務家教員担当授業
八木田浩史は、工業製品の環境側面の評価技術に関する研究開発等の実務経験がある。その経験を活かし、工業製品の環境側面の評価に関して実践的なテーマや実例を授業で扱っている。
授業の目的と進め方
LCA (Life Cycle Assessment)の方法と具体例を示し、環境評価を理解すると共に、企業のあり方について考える。LCAの概念と手法を学ぶと共に、更に循環型社会をめざした企業の活動としてのLCA活用事例も学ぶ。
講義を中心とした授業を行う。提出された課題等は内容を確認した上で、次回の授業等で補足説明を行います。内容を必ず復習してください。
達成目標1
ライフサイクルアセスメントの概念を簡単に説明できる。【25%】
達成目標2
製品をライフサイクルアセスメントに基づいて環境評価する際の、機能、機能単位の設定について解説できる。【25%】
達成目標3
資源消費および環境負荷物質の発生を環境影響に関連づけて評価する手法論を説明できる。【25%】
達成目標4
異なる製品が提供する同様のサービスを比較評価する際の機能単位の設定について解説できる。【25%】
達成目標5
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
ライフサイクルアセスメント(LCA)の概要
LCAとはどのようなものか調べて予習すること(1時間)。
自分の身の回りあるいは自分の知識の中で、地球温暖化の影響と思われるものを記述し、地球環境問題について復習すること(1時間)。
第2回
LCAの考え方、歴史、ISO(JIS)
LCAの歴史について調べて予習すること(1時間)。
LCAに基づいて評価してみたい製品を挙げて、その理由を記述して、LCAの概要と考え方について復習すること(1時間)。
第3回
LCAの一般的手順、特徴
LCAの一般的手順について調べて予習すること(1時間)。
冷蔵庫の機能を考えてみる。自分の家にある冷蔵庫に付いている機能を整理して、LCAにおける機能の扱いについて復習すること(1時間)。
第4回
目的と調査範囲の設定の考え方
LCAの目的と調査範囲の設定について調べて予習すること(1時間)。
冷蔵庫を評価する際の、機能単位の設定について、冷蔵庫に付いている様々な機能の扱いを含めて考えを整理して、LCAの機能単位について復習すること(1時間)。
第5回
製品システムとシステム境界
LCAの製品システムについて調べて予習すること(1時間)。
自分がLCAを用いて評価したいと思った製品を評価する際の機能を整理して、着目する機能を選定して、LCAにおける製品評価における機能の扱いについて復習すること(1時間)。
第6回
機能と機能単位
LCAの機能と機能単位について調べて予習すること(1時間)。
自分がLCAを用いて評価したいと思った製品を評価する際の機能単位を記述し、LCAにおける機能単位について復習すること(1時間)。
第7回
インベントリ分析の概要
インベントリ分析について調べて予習すること(1時間)。
自分がLCAを用いて評価したいと思った製品の製造プロセスを調べ、LCA実施の概要フローとして整理し、LCAにおけるプロセスの概要フローについて復習すること(1時間)。
第8回
フォアグランドデータ
フォアグランドデータとはどのようなものか調べて予習すること(1時間)。
自分がLCAを用いて評価したいと思った製品について、LCA実施のための詳細フローを作成し、LCAにおけるプロセスの詳細フローについて復習すること(1時間)。
第9回
バックグランドデータ
バックグランドデータとはどのようなものか調べて予習すること(1時間)。
自分がLCAを用いて評価したいと思った製品について、LCA実施に必要なフォアグランドデータを整理し、LCAにおけるフォアグランドデータについて復習すること(1時間)。
第10回
アロケーション(配分)
アロケーションとはどのようなものか調べて予習すること(1時間)。
銅生産のインベントリ分析を例として、プロセスの連鎖に基づき実際にライフサイクルCO2を計算し、LCAにおけるインベントリ分析の方法について復習すること(1時間)。
第11回
リサイクルの評価
リサイクルの評価の方法について調べて予習すること(1時間)。
銅生産において副生物の硫酸と銅について、重量基準、価格基準でのCO2排出量の配分を計算し、LCAにおける配分の概念ついて復習すること(1時間)。
第12回
ライフサイクル影響評価の概要
ライフサイクル影響評価の方法論について調べて予習すること(1時間)。
インベントリ分析までの評価と、インパクト評価について、それぞれの利点、欠点を考えて整理し、LCAにおけるインパクト評価の概念について復習すること(1時間)。
第13回
正規化、統合化の考え方
LCAにおける正規化・統合化について調べて予習すること(1時間)。
バイオマス燃料の環境側面をLCAに基づき評価する際の論点として考えられる項目を調べて、整理し、バイオ燃料のライフサイクルCO2の考え方について復習すること(1時間)。
第14回
被害算定型環境影響評価手法
被害算定型環境影響評価手法とはどのようなものか調べて予習すること(1時間)。
バイオプラスチックの環境側面をLCAに基づき評価する際の論点について整理することにより、素材のライフサイクルCO2評価の考え方について復習すること(1時間)。


課題等に対するフィードバック
課題の回答において理解が不十分な部分は、授業内で解説の時間を設ける
評価方法と基準
毎回の小レポートの結果に基づいて総合得点を求め、60点以上を合格とする。 
テキスト
テキストは指定しない。毎回プリントを配布する。
参考図書
稲葉敦、青木良輔、『LCA概論』、産業環境管理協会【ISBN:978-4862400192】
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
「エコ入門」などで履修した環境およびエネルギーに関する知識に基づき、製品の環境側面を評価する方法論を修得する科目。製品の評価を理解することは、環境に調和したものづくりを志向する学生にとって、製品設計における基礎知識として役立つものである。
履修登録前の準備
2年秋学期の科目であるので、前提となる知識は特に要求しない。ただし、講義中に紹介した内容については積極的に自分で調べたりすること。