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教員名 : 田中 佳子
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授業コード
520598
オムニバス
科目名
クリティカルリーディング
科目名(英語)
Critical Reading
配当学年
2年
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
木曜3限
対象学科
基_機械,基_電電,基_電情,基_応用,基_環生,先_ロボ,先_情報,先_データ,建_建築_Aコース,建_建築_Lコース
コース
科目区分
共通教育科目
必選の別
選択科目
担当者
田中 佳子
教室
2-178
実務家教員担当授業
★★★評価方法と基準★★★の追加事項 各自の入学年度の学生便覧などにある「修学上知っておきたいこと」の「試験の後で」の26 成績評価とGPA(学修規程第18条関係) に基づきます。 各自からず確認しておきましょう。 授業の目的と進め方
各自、自分の読みたい新書を購入して、読むことを前提としています。本を読んで理解することとは何かということが授業内容です。
【本科目は対面授業と遠隔授業のハイブリット形式で行います】 対面では、様々な大人としての能力の伸長を促します。遠隔では、基本的に履修者本人のタイミングで学習する形式で主体的に学ぶことが不可欠です。授業資料が必要な人は、担当教員までメールをください。 授業では、「読んで理解すること」を求めています。何らかの文章を読んだ結果、生成される行動や理解が深められることが目的です。 達成目標1
目次が階層構造になっていることを本質的に理解することができる。【配分については、「評価方法と基準」参照】
達成目標2
関連語彙によるネットワークを作ることができる。【配分については、「評価方法と基準」参照】
達成目標3
章立て、アウトラインの項目名を作ることができる。【配分については、「評価方法と基準」参照】
達成目標4
事実を整理できる。【配分については、「評価方法と基準」参照】
達成目標5
Narrative textとexpository textの区別ができる。【配分については、「評価方法と基準」参照】
達成目標6
事実と意見を区別できる。【配分については、「評価方法と基準」参照】
達成目標7
説明文を読んで全体構造を理解する。【配分については、「評価方法と基準」参照】
アクティブラーニング
ディスカッション
○
ディベート
グループワーク
○
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習
評価対象としてのレポートと、達成目標の自己採点表を作成する。
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
考える道具としての言語の役割について理解する
一週間の中で、
(予習)心に残ったダイアローグを記録する。 (復習)言語の役割を認識したダイアローグを記述する。 各所要時間 マルチタスクでの学習を推奨のため24時間〜1時間/wk 第2回
「これは何ですか」の意味は?-言語の機能-
(予習)日常会話の中の言語の機能を観察し、記録する。
(復習)授業でクラスメートの発言とその機能を分析する。 各所要時間 マルチタスクでの学習を推奨のため24時間〜1時間/wk 第3回
「今どこ?」メールの意味-高コンテキスト言語-
談話・文章におけるコンテキスト (予習)LINEやSNSなどの記録を遡り文脈を調べてくる。
(予習)授業で読んだ文章の文脈を図式化してくる。 各所要時間 1時間から2時間程度 第4回
「ほとんどの建物はよく遮蔽されている」-スキーマ- 自分が理解できなかった文章を写してくる。
授業で読んだ文章をフローにしてみる。 (予習)「ほとんどの建物はよく遮蔽されている」-スキーマ- 自分が理解できなかった文章を写してくる。
(復習)授業で読んだ文章をフローにしてみる。 各所要時間 1時間/wk 第5回
「仏教の○はキリスト教では△」-先行オーガナイザ- 「・・・(と)は」と始まる文章の単語を調べてくる。
(予習)「・・・(と)は」と始まる文章の単語を調べてくる。
(復習)どの語があると次に来るトピックが決まるかを整理する。 各所要時間 マルチタスクでの学習を推奨のため24時間〜1時間/wk 第6回
「新聞の方が雑誌よりいい」-スキーマの活性化-
(予習)理解するために必要なことは何かを省察してくる。
(復習)授業で理解した枠組みを図式化する。 各所要時間 1時間程度 第7回
「ワンピース」を読もう-トップダウン処理-
(予習)文章の読み方を省察してノートにまとめてくる。
(復習)クラスメイトの読み方を整理して、読み方の情報をまとめる。 各所要時間 マルチタスクでの学習を推奨のため24時間〜1時間/wk 第8回
「海賊とは」-宣言的知識-
(予習)知識の種類についてまとめてくる。
(復習)narrative文の登場人物の役割を整理する。 各所要時間 マルチタスクでの学習を推奨のため24時間〜1時間/wk 第9回
「ルフィは仲間を愛する」-意味ネットワーク-
(予習)narrative文の登場人物の人間関係をまとめてくる。
(復習)相互に関わることは、どんな図式になるか整理する。 各所要時間 マルチタスクでの学習を推奨のため24時間〜1時間/wk 第10回
「ひとつなぎの大秘宝」-フレームとは-
(予習)理解のための枠組みを自分がどのようにしているか省察してくる。
(復習)つながる語を整理する。 各所要時間 マルチタスクでの学習を推奨のため24時間〜1時間/wk 第11回
「ナミはどう操縦するか」-手続き的知識-
(予習)知識の種類を再度整理してくる。
(復習)Procedural Knowledgeを書きだしておく。 各所要時間 マルチタスクでの学習を推奨のため24時間〜1時間/wk 作業は15分程度で 第12回
「ゴーイングメリー号の修繕」
-問題発見と問題解決- レポートを作る (予習)問題解決の手順を作品の中から書き出してくる。
(復習)reading strategyとして、授業での活動を整理する。 各所要時間 マルチタスクでの学習を推奨のため24時間〜1時間/wk 作業は15分程度で 第13回
「仲間」を考える。
概念の構造を把握する。 (予習)作品で使われているmetaphor,metonymyを書き出す。
(復習)metaphor,metonymyの文例を作成する。 各所要時間 マルチタスクでの学習を推奨のため24時間〜1時間/wk 第14回
「麦わらの一味」レポートをまとめるということ
(予習)"De docta ignorantia"をリストアップする。
(復習)選択した本のsubstanceを作成する 各所要時間 全体を見返しての振り返り2時間/wk 課題等に対するフィードバック
1 全体へのフィードバック(FB)
シラバスの授業構成に基づいてコンテンツは前回の授業理解を踏まえ、FBとして毎回変更していく。 2 個別学生へのフィードバック 授業内でインターアクションを取り、学習内容、進捗状況も個々人の学生へのFBとなっている。 3 個別提出物へのフィードバック サポータルの課題提出での教員コメント、メールでの対応、学生の提出物を印刷した上での返却など、適宜卒用に応じた方法でFBをしていく。 評価方法と基準
課題の講評を受けてレポートを作成。選択した新書を本授業で身に付けた方法で進め、自己採点表を作成し、それらをまとめてレポートとする。レポートは紙媒体を必ず提出すること。
自己採点表は上記達成目標に基づいた各観点に対して配点し、それぞれ根拠を採点表に記述し、評価する。それらをもって総括的評価を行う。 提出物はかならず学生自身の手元にbackupを保存すること。レポートの提出期限は柔軟性を持たせる(つまり希望に応じる)が質は担保すること。質問は、メールで随時受け付ける。y_tanaka@nit.ac.jp テキスト
各自が購入した「新書」
公開されているので「常用漢字一覧」を各自探して入手してください。 課題提出の前には必ず、表記のチェックをすること。以下のサイトを活用するのもいい。 https://joyokanji.info/ 【追加事項】提出物、質問などへのフィードバックは、それぞれの事象に応じて、授業全体でのアナウンス、個別に対面で、サポータルでの案内、メールおよびteamsのチャットでのやりとりを行います。 参考図書
西林克彦(2006)「わかったつもり:読解力がつかない本当の原因」光文社新書222
ISBN-10: 4334033229 目的の追記 日本語はあなたにとって「考えるための道具」、つまり「日本語を鍛えることは、脳を鍛えること」です。思考力を鍛え、表現力をつけ、試行錯誤を繰り返します。へこたれない力をつけましょう。 科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
本科目では、大学を出て企業の中で自ら学び続け、企業の、社会のニーズに掘り起こして問題を発見し、解決する人材に欠かせない力をつけます。学問の構造を理解し、就職、就業後の自身のライフデザインにも大学での学びが大きく関わっている時期です。大学卒業以上の学歴での就職は、企業にとっても幹部候補であり、指導的立場としての言語表現力が求められめことから、レポート・報告書のまとめ方を身につけます。
履修登録前の準備
本を読んでほしい。ここでは本とは、東野圭吾や赤川次郎といった小説ではなく、科学分野における論説文を意味します。ライトノベルズ・ファンタジーは含みません。新書を推奨します。大学生が一般的にレポート作成や課題発見のために予備的な知識を得るために読む新書を中心とした論説文の本のことを指す。これを一週間に一冊程度読むことを求める。本学は工学部であるための新書の中でもブルーバックスが望ましい。
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