シラバス情報

授業コード
521082
オムニバス
科目名
工業科教育法Ⅱ
科目名(英語)
Study of Industrial Education Ⅱ
配当学年
3年
単位数
2単位
年度学期
2025年度秋学期
曜日時限
火曜4限
対象学科
基_電電,基_電情,建_建築_Aコース,建_建築_Lコース
コース
科目区分
教職科目
必選の別
教職科目
担当者
宮原 浩
教室
5-602
実務家教員担当授業
授業の目的と進め方
工業高等学校において学習指導に当たる教師は、高等学校教員免許状「工業」が必要である。本講座は、「工業」の免許状を取得するために、法令や学習指導要領等の規定を理解し、授業場面を想定した授業計画に必要な方法を身に付けられるようにする。また、専門科目の基礎的・基本的な事項を習得するとともに学校現場の具体的な事例を学び、指導力のある工業科教員としての資質を身に付けることを目的とする。 
達成目標1
工業高校での原則履修科目や共通履修科目の学習指導案の作成、模擬授業、教育評価をすることができる。【40%】 
達成目標2
情報機器及び教材の効果的な活用方法を理解し、授業計画に取り入れることができる。【20%】 
達成目標3
実習等における安全教育の要点について理解し、実践することができる。【20%】 
達成目標4
工業高校の一般的な教育課程を理解し、特色ある工業高校の取り組みの計画やモノづくり教育の企画等ができる。【20%】 
達成目標5
達成目標6
達成目標7

アクティブラーニング
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他課題解決型学習

授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
工業科教育法Ⅱの概要と授業方針 
教育基本法 学校教育に関する提言
専門高校の改変事例
 教育基本法第17条を予習し、授業内容を把握する。(1時間)工業高校における工業技術教育について要点整理を行う。(1時間) 
第2回
高等学校学習指導要領「工業」の教育課程編成について 
 テキストP104〜119を予習し、授業内容を把握する。(1時間)教育課程を編成する際の基本的なルールについて要点整理を行う。(1時間) 
第3回
学習指導要領「工業」の目標と科目編成 
テキストP9〜23、P104〜119,P269を予習し、授業内容を把握する。(1時間)工業の科目構成について要点整理を行う。(1時間) 
第4回
年間指導計画(シラバス)及び学習指導案について 
テキストP116〜119,P134〜144を予習し、授業内容を把握する。(1時間)シラバスの狙い・学習評価について要点整理を行う。(1時間) 
第5回
原則履修科目「工業技術基礎」「課題研究」の内容と指導 
テキストP50〜72を予習し、授業内容を把握する。(1時間)原則履修科目の指導内容について要点整理を行う。(1時間) 
第6回
工業の各分野に共通的な指導項目で構成された科目の「実習」「製図」「工業情報数理」の内容と指導 
テキストP73〜90を予習し、授業内容を把握する。(1時間)共通科目の指導内容について要点整理を行う。(1時間) 
第7回
教育実習への取り組みと授業技術(工業情報数理を題材として) 
テキストP124〜128及び教育職員免許法施行規則を予習し、授業内容を把握する。(1時間)「工業情報数理」の数理処理について割当箇所を個人で考え、グループ協議する(1時間) 
第8回
学習指導案の作成
授業に応じた情報機器の活用方法と教育評価
 
テキストP145〜147、P155〜158、P169~175及び学
校教育法第34条、アクティブラーニングについて予習し、授業内容を把握する。学習指導案の作成(1時間)情報機器を活用した授業・評価について要点整理を行う。ICT活用に関してのメリット、デメリット(改善視点も含め)などはグループ協議(1時間)
第9回
学習指導案の作成と模擬授業の実施・研究協議1 
学習指導案を基に模擬授業が行えるよう資料・教材づくりを行う。(2時間)模擬授業の結果を踏まえ、学習指導案の改善・要点整理を行う。(1時間)
模擬授業は3名実施予定
第10回
学習指導案の作成と模擬授業の実施・研究協議2 
学習指導案を基に模擬授業が行えるよう資料・教材づくりを行う。(2時間)模擬授業の結果を踏まえ、学習指導案の改善・要点整理を行う。(1時間) 
模擬授業は4名実施予定
第11回
工業教育におけるキャリア教育と進路指導 
テキストP176〜182及び学校教育法21・51条を予習し、授業内容を把握する。(1時間)工業におけるキャリア教育と進路指導について要点整理を行う。(1時間) 
第12回
工業実習における安全教育・環境教育と指導の留意点 
 
実習の安全・安心・環境整備の必要性について予習し、授業内容を把握する。(1時間)事故防止・安全対策・施設設備の管理、環境整備について要点整理を行う。(1時間)
第13回
特色ある工業高校づくりと今後の工業教育 
テキストP219〜231及び工業高校のホームページから学校の特色などを予習し、授業内容を把握する。(1時間)工業高校の特色ある学校づくりについて要点整理を行う。(1時間)  
 
第14回

工業科教育法Ⅱの振り返りと総合課題 
今後の工業高校に求められる要素等について自分の考えをまとめておく。(1時間)これまでの授業を振り返り、試験対策を行いながら要点整理を行う。(1時間) 


課題等に対するフィードバック
提出された小課題や討議資料は、次回の講義で紹介し講評する。必要に応じて追加説明等行う。
グループワークでは、グループの代表者に発表させ、その場にて指導・評価する。 
模擬授業発表者については、その場で指導・講評を行う。
評価方法と基準
秋学期の試験を50%、授業後毎回行う小課題30%、グループ討議課題・レポート・学習指導案等の提出物20%を基本に総合的に評価する。秋学期の評価を100点満点に換算して、60点以上70点未満を評価Cとする。
テキスト
新しい観点と実践に基づく「工業科教育法の研究」改訂版 実教出版 著者:中村豊久 他
 ISBN978−4−407−34771−5

教職教育センター作成・発行の資料を適宜配布
参考図書
文部科学省発行「高等学校学習指導要領」(平成30年告示)解説 工業編【978-4-407-34864-4】 
科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
本学には工業高校出身の学生が比較的多く、高校・大学と長年工業に関する学習を積んでいる。このような環境の下で、高校とりわけ工業高校の教員になりたいとの希望を持っている学生は少なくない。「工業科教育法」は、高等学校の教科「工業」の教員免許状を取得するための基幹的な教職科目である。1年・2年で学んだ教職科目を基に、3年において「工業科教育法Ⅰ・Ⅱ」を受講することが望ましい。
履修登録前の準備
出身地(都道府県)の教育委員会から、年度当初の出される「教育指針」等を入手して授業に備える。
新聞等を活用して工業に関る教育情報を入手して熟読しておくこと。