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教員名 : 佐藤 正一
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授業コード
520088
オムニバス
科目名
プロジェクトマネジメント
科目名(英語)
Project Management
配当学年
1年
単位数
2.00単位
年度学期
2026年度秋学期
曜日時限
集中講義
対象学科
先_情報
コース
科目区分
専門科目
必選の別
必修科目
担当者
佐藤 正一
教室
実務家教員担当授業
プラント(産業設備)建設企業において、システム開発および建築プロジェクトを担当し、プロジェクトマネジメントに関する実務経験を有する。その経験を活かし、営業・契約、オペレーション・マネジメント、社内調整に加え、知的財産・ライセンス、コンプライアンス上の制約を踏まえた判断などを含めて、プロジェクトマネジメントの実際を具体例とともに講義で紹介する。
授業の目的と進め方
本科目では、実際の開発現場で起こっている事例を踏まえながら、システム開発を含む各種プロジェクトにおいて必要となるスキルや業務プロセスを学ぶ。講義では、初めから専門用語を理解している必要はなく、シラバスやテキストに沿って用語の意味を確認しながら、大事な点には時間を掛けるというバランスを取り、具体例を含めて説明する。
達成目標1
【共通ー1】マネジメント原則
PMBOK®第7版で示されるマネジメント原則を、プロジェクト遂行時の判断基準として理解できることを到達目標とする。[20%] ① 勤勉さと敬意にスチュワードシップ ② 協働的なプロジェクトチーム環境の構築 ③ ステークホルダーとの効果的な関与 ④ 価値への焦点 ⑤ システム相互作用の認識と対応 ⑥ リーダーシップの発揮 ⑦ 状況に応じたテーラリング ⑧ プロセスと成果物への品質の組込み ⑨ 複雑さへの対処 ⑩ リスク対応の最適化 ⑪ 適応力と回復力の保持 ⑫ 将来の状態達成に向けた変革 達成目標2
【共通-2】パフォーマンス領域
PMBOK®第7版で定義される8つのパフォーマンス領域と対応づけて「ウォータフォール型・システム開発モデル」の基礎を学ぶ。[30%] ❶ ステークホルダー:関係者の期待と影響の把握 ❷ チーム:役割分担と協働体制 ❸ 開発アプローチとライフサイクル:進め方と工程構造の選択 ❹ 計画:WBS・スケジュールによる計画構築 ❺ プロジェクト作業:計画に基づく成果物創出 ❻ 測定:進捗・品質の可視化 ❼ 不確実性とリスク:不確実性への備えと影響管理 ❽ 品質:成果物とプロセスの品質確保 達成目標3
【工程-1】立案:目的・価値・制約を整理し、関係者の期待を踏まえた立案ができること。目的(何のためか)・成果物(何を作るか)・制約(守る条件)を一枚にまとめ、関係者と共有できること。最初の合意が曖昧な場合に、どこが曖昧かを言語化できること。[10%]
■立案 → □計画 → □実行 → □管理 → □運用 達成目標4
【工程-2】計画:WBSやスケジュールを用いて、実行可能な計画を構造的に立案・説明できること。作業を分解し、順序・期間・担当の見通しを立て、無理のない計画として説明できること。計画が成立しない理由(作業量・順序・資源の不足)を示し、どこを調整すべきか判断できること。[10%]
□立案 → ■計画 → □実行 → □管理 → □運用 達成目標5
【工程-3】実行(協働):チームや関係者と協働し、役割分担と情報共有を通じてプロジェクトを進められること。役割と連絡経路を明確にし、必要な情報が必要な相手に届くように運用できること。問題が起きたときに、隠さず共有し、支援を得ながら前に進めること。[10%]
□立案 → □計画 → ■実行 → □管理 → □運用 達成目標6
【工程-4】管理(立て直し):進捗・品質・リスクを測定し、問題発生時に計画を見直す判断ができること。計画と実績の差を確認し、遅れや品質の不具合を早期に発見できること。まず工程内の調整で回復を図り、それでも不可なら上位判断(計画全体の見直しが必要か)を区別できること。[10%]
□立案 → □計画 → □実行 → ■管理 → □運用 達成目標7
【工程-5】運用(振り返り):プロジェクトの振り返りを通じて学びを整理し、次の活動に活かす視点を持てること。成功・失敗を個人の反省で終わらせず、原因をプロセスの構造として整理できること。再発防止や改善として次に引き継ぐポイントを、短く言語化できること。[10%]
□立案 → □計画 → □実行 → □管理 → ■運用 アクティブラーニング
ディスカッション
○ ディベート
ー グループワーク
○ プレゼンテーション
○ 実習
ー フィールドワーク
ー その他課題解決型学習
本科目の演習は、課題解決型学習として位置づけ、与えられた状況に対して「どこまで工程内で対応できるか」「どの段階で計画全体の見直しが必要か」を考察する。必要に応じて、グループ内での検討結果を簡潔に共有し、他グループの考え方との違いを確認する。発表の巧拙よりも、判断の整理と説明の明確さを重視する。
授業計画
授業時間外課題(予習および復習を含む)
第1回
【第1回】プロジェクトとは何か:基本と立て直しの視点
本科目では、プロジェクトマネジメントの全体構造を理解するため、ウォーターフォール型の工程モデルを前提としたプロジェクトの進め方を扱う。プロジェクトは目的・成果物・制約条件を起点に原計画として立案されるが、実務では前提条件や進捗の変化により計画どおりに進まないことが多い。本講義では、同一の工程モデルとクリティカルパスを維持したまま、原計画と再計画という二種類の全体計画の関係を軸に、プロジェクト全体像を整理する。 ■立案 → □計画 → □実行 → □管理 → □運用 【マネジメント原則|④・⑩・⑫】【パフォーマンス領域|❸】
[予習]プロジェクトマネジメントの全体像と基本用語を把握するため、テキストの「01 PMBOK GuideとPMI」、「02 プロジェクトの定義」を通読のこと。(2時間) [復習]原計画と再計画の考え方を整理し、テキストの「04 定常業務とプロジェクトの違い」、「05 プロジェクトマネジメントとは」を整理すること。(2時間) [探求]計画どおりに進まない状況において、工程内で調整すべき内容と、全体計画の見直しとして判断すべき内容の違いを考察する。 第2回
【第2回】立ち上げ:目的・成果物・制約とその揺らぎ
立案フェーズにおいては、まずプロジェクトの存在理由を明確にする重要性を学ぶ。目的・成果物・制約条件は原計画の基準軸であり、ここが曖昧なまま進むと後工程でズレが拡大する。本講義では、プロジェクト憲章を用いた立案手法を通じて、関係者の期待値や前提条件を整理する。さらに、目的の揺らぎに対して、工程モデルとクリティカルパスを前提としたまま全体計画を見直す再計画の考え方を導入し、計画フェーズへの基礎を固める。 ■立案 → □計画 → □実行 → □管理 → □運用 【マネジメント原則|③・④】【パフォーマンス領域|❶】
[予習]立案フェーズにおける目的・成果物・制約条件の位置づけを把握するため、テキストの「03 プロジェクトにおけるそのほかの要素」、「11 プロジェクトを取り巻く環境」を通読のこと。(2時間) [復習]立ち上げ段階での合意形成の重要性を整理し、テキストの「08 価値実現システムとは」を整理すること。(2時間) [探求]目的や前提条件が揺らいだ場合に工程内で対応すべき内容と、計画全体の見直しとして判断すべき内容の違い、後続の要件定義や計画工程に与える影響を考慮する。 第3回
【第3回】要件定義:まとめ方と変わった時の再整理
要件定義は計画フェーズの核心であり、以降の作業分解やスケジュールに大きく影響する。本講義では、要求と要件の違い、機能要件と非機能要件の整理、優先度付けの考え方を扱う。さらに、前提や要求の変化に対し、工程モデルとクリティカルパスを前提としたまま、影響を整理して原計画との関係を確認する考え方を学ぶ。要件定義が判断軸を作る工程であることを理解する。本回で扱う考え方は、工程内での調整と上位判断を切り分ける基礎となる。 □立案 → ■計画 → □実行 → □管理 → □運用 【マネジメント原則|⑦・⑪】【パフォーマンス領域|❹】
[予習]要件が関係者間でどのように整理・伝達され、計画工程に反映されるかを把握するため、テキストの「09 情報の流れ」、「39 開発アプローチとライフサイクル」を通読のこと。(2時間) [復習]要件定義が原計画にどのように結び付くかを整理するため、テキストの「40 予測型アプローチとハイブリッド・アプローチ」、「57 スコープ定義」を整理すること。(2時間) [探求]要件変更が生じた場合に、どの情報をどの工程まで追跡すべきかを考察する。 第4回
【第4回】作業分解(WBS):タスク化と見直し(最短版)
作業分解(WBS)は、成果物を基準に作業を整理し、抜け漏れを防ぐ計画フェーズの基盤である。本講義では、分解の考え方や粒度の調整、依存関係の整理を通じて、計画全体を構造化する方法を扱う。さらに、前提条件や作業内容の変化に対し、工程モデルとクリティカルパスを前提としたまま、全体計画を見直す再計画の考え方を学ぶ。WBSが計画・実行・管理を貫く構造図であることを理解する。 □立案 → ■計画 → □実行 → □管理 → □運用 【マネジメント原則|⑤・⑦】【パフォーマンス領域|❹】
[予習]計画フェーズにおける作業分解の位置づけと考え方を把握するため、テキストの「44 開発アプローチの選択を考慮すること」、「46 パフォーマンス領域4:計画」を通読のこと。(2時間) [復習]授業で扱ったWBSの考え方を整理し、テキストの「76 よく使用されるモデル」を整理すること。(2時間) [探求]成果物を基準として作業を分解する際に、どの粒度でワーク・パッケージを定義すべきか、管理・実行の観点から考察する。 第5回
【第5回】スケジュール管理:並べ方と遅延時の組み直し
スケジュール管理では、作業分解にもとづいて作業順序と所要時間を整理し、全体工程と余裕を把握する。本講義では、工程の流れを構造的に捉え、計画段階で全体の見通しを立てる方法を扱う。さらに、進捗の遅れが生じた場合でも、工程モデルとクリティカルパスを前提としたまま、依存関係や優先度を見直し、全体計画を組み直す再計画の考え方を学ぶ。遅延を前提として備える視点を身につけ、工程内での調整と上位判断を切り分ける基礎とする。 □立案 → ■計画 → □実行 → □管理 → □運用 【マネジメント原則|⑤・⑩】【パフォーマンス領域|❹】
[予習]スケジュールの基本構造(順序・期間・余裕)を把握し、全体工程の見通しを持つ。テキストの「49 スケジュール」、「76 よく使用されるモデル」を通読のこと。(2時間) [復習]遅延時の組み直し方針を整理し、授業で扱った判断の要点を再確認する。テキストの「77 よく使用される方法」を通読し、授業内容を踏まえて整理すること。(2時間) [探求]発生した遅延が、作業順序や期間調整で対応できる範囲と、クリティカルパスの見直しとして判断すべき範囲の違いを考察する。 第6回
【第6回】リスク管理:心配ごとの整理と想定外の扱い
リスク管理では、計画どおりに進まない要因を事前に洗い出し、影響の大きさを整理する。本講義では、リスクと問題を区別し、前提条件や不確実性を踏まえて備える考え方を扱う。さらに、想定外の事象が発生した場合でも、工程モデルとクリティカルパスを前提としたまま、全体計画を見直す再計画の判断軸を学ぶ。リスクを構造的に捉え、計画の安定性を高める視点を身につける。この考え方は、工程内での調整と上位判断を切り分ける基礎となる。 □立案 → ■計画 → □実行 → □管理 → □運用 【マネジメント原則|⑨・⑧】【パフォーマンス領域|❼】
[予習]不確実性やリスクを事前に整理し、想定外に備える視点を持つため、テキストの「69 パフォーマンス領域8:不確かさ」、「71 リスク」を通読のこと。(2時間) [復習]授業で扱ったリスクの整理方法を定着させ、曖昧さや複雑さへの向き合い方を確認するため、テキストの「70 曖昧さと複雑さへの対応」、「72 リスクの特定と分析」を整理すること。(2時間) [探求]不確実性が高い状況において、どの情報をもとにリスクとして整理すべきかを考察する。 第7回
【第7回】実行計画:計画どおり進める方法と進まない時の対処
実行フェーズでは、計画段階で定めた成果物を実際に生み出すため、作業手順や役割分担、リソースの割当を明確にする。本講義では、進行管理や進捗の可視化を通じて、計画と現場を結び付ける方法を扱う。さらに、計画どおりに進まない場合に、工程モデルとクリティカルパスを前提としたままテーラリングすること、全体計画を見直す再計画の判断軸を学ぶ。実行フェーズが計画と管理をつなぐ重要な段階であることを理解する。 □立案 → □計画 → ■実行 → □管理 → □運用 【マネジメント原則|②・⑥】【パフォーマンス領域|❺】
[予習]実行フェーズにおける作業の進め方と役割分担の考え方を把握するため、テキストの「52 プロジェクト作業」、「53 プロジェクト作業を進めるための考慮事項」を通読のこと。(2時間) [復習]授業で扱った実行計画の考え方を整理し、実行中の学びを次に活かす視点を確認するため、テキストの「55 プロジェクト期間を通じた学習」を整理すること。(2時間) [探求]計画どおりに進まない状況において、現場で調整できる内容と、上位判断として扱うべき内容の違いを考察する。 第8回
【第8回】進捗管理:状況把握と遅れの回収
計画と実績の差分を把握し、遅れを早期に検知する。本講義では、出来高管理や累積進捗を可視化するS字カーブを用いて、計画と実績の乖離を俯瞰的に捉える進捗管理手法を扱う。まず作業順序の調整や要員配分などの是正処置により工程内での回復を図り、クリティカルパスや納期の維持を目指す。進捗管理が、現場調整を通じて計画を支える意思決定の工程であることを理解する。この考え方は、工程内での調整と上位判断を切り分ける基礎となる。 □立案 → □計画 → □実行 → ■管理 → □運用 【マネジメント原則|⑥・⑩】【パフォーマンス領域|❻】
[予習]進捗を可視化し、計画との差分を捉える視点を持つ。テキストの「61 パフォーマンス領域7:測定」を通読のこと。(2時間) [復習]授業で扱った進捗管理手法を整理し、遅れへの対処の順序を確認する。テキストの「62 測定の対象:成果物のメトリクス」、「63 ベースラインのパフォーマンス」を通読し、授業内容を踏まえて整理すること。(2時間) [探求]進捗の遅れが検知された場合に、まず工程内で回復を図るべき内容と、計画変更を検討すべき条件を区別して考察する。 第9回
【第9回】コミュニケーション:伝え方と伝わらない時の調整
コミュニケーション管理は、プロジェクト成功を左右する重要な工程である。本講義では、情報共有や役割・責任分担(RACI)のみならず、会議体運営を通じて、関係者間の調整を行う方法を扱う。報告・連絡・相談や役割整理に加え、フィードバックを循環させることで、状況のずれを早期に修正する考え方を学ぶ。伝わらない要因を構造的に捉え、伝え方や順序を調整することで、協働を支える関係性を維持・改善することの重要性を理解する。 □立案 → □計画 → ■実行 → □管理 → □運用 【マネジメント原則|②・③】【パフォーマンス領域|❶】
[予習]関係者との情報共有がプロジェクトに与える影響を理解する。テキストの「28 パフォーマンス領域1:ステークホルダー」を通読のこと。(2時間) [復習]授業で扱った調整の考え方を定着させる。テキストの「31 ステークホルダーのエンゲージメントを高める方法」を通読し、授業内容を踏まえて整理すること。(2時間) [探求]情報が正しく共有されていても調整がうまく進まない理由を、関係性や伝達構造の観点から考察する。 第10回
【第10回】品質管理:品質の作り方とやり直しの判断
品質管理では、成果物が満たすべき基準を明確にし、早い段階でズレを検知できる状態をつくる。本講義では、レビューやチェックリストを用いた品質の作り込みと、検査と予防の考え方を整理する。さらに、品質課題が生じた場合に、影響範囲を把握し、手戻りの要否や優先度を判断する視点を学ぶ。品質管理が、要求と実施のずれを早期に整える意思決定の工程であることを理解する。 □立案 → □計画 → □実行 → ■管理 → □運用 【マネジメント原則|④・⑧】【パフォーマンス領域|❽】
[予習]品質を事前に作り込む視点を持つ。テキストの「56 パフォーマンス領域6:デリバリー」を通読のこと。(2時間) [復習]授業で扱った品質判断の考え方を整理する。テキストの「60 品質コストと変更コスト」を通読し、授業内容を踏まえて整理すること。(2時間) [探求]品質上の問題が見つかった場合に、修正で対応できる場合と、やり直しを判断すべき場合の違いを考察する。 第11回
【第11回】チームと役割:協働の基本と揺らいだ時の立て直し
チーム管理では、役割分担と責任の所在を明確にし、作業を調整しながら進める土台づくりが重要である。本講義では、役割整理や合意形成を通じて、協働を維持する方法を扱う。さらに、作業停滞や人の不調が生じた場合に、作業範囲や優先度を見直し、小さな確認サイクルで回復を図る考え方を学ぶ。情報と作業が循環する一つの仕組みとして捉える重要性を理解し、役割設計や関係性の構造によって協働の成否が左右されることを理解する。 □立案 → □計画 → ■実行 → □管理 → □運用 【マネジメント原則|②・⑥】【パフォーマンス領域|❷】
[予習]チームを構造として捉える視点を持つ。テキストの「32 パフォーマンス領域2:チーム」を通読のこと。(2時間) [復習]授業で扱った協働の考え方を定着させる。テキストの「33 マネジメントとリーダーシップ」、「34 パフォーマンスの高いチーム」「35 リーダーシップスキル」「36 動機づけ」を通読し、授業内容を踏まえて整理すること。(2時間) [探求]チームの停滞が発生した際に、役割や作業範囲の見直しで対応できる場合と、関係性の調整が必要となる場合を考察する。 第12回
【第12回】調達管理:揃える手順と遅延時の代替案
調達管理では、必要な資材やサービスを適切な時期に確保し、実行フェーズを支える体制を整える。本講義では、調達計画や契約形態の違いを踏まえ、外部依存を管理する基本的な考え方を扱う。さらに、調達遅延が生じた場合に、代替案や仕様調整、投入時期の見直しなどにより影響を抑える判断の視点を学ぶ。調達がプロジェクトの進行条件を整える基盤であることを理解する。調達の判断は、コストや契約条件を通じてプロジェクト全体の自由度を左右する。 □立案 → □計画 → ■実行 → □管理 → □運用 【マネジメント原則|④・⑦】【パフォーマンス領域|❺】
[予習]外部依存が計画に与える影響を理解する。テキストの「54 調達プロセスと変更の対処」を通読のこと。(2時間) [復習]授業で扱った調達判断の視点を整理する。テキストの「77 よく使用される方法(アジャイル型アプローチを除く)」を通読し、授業内容を踏まえて整理すること。(2時間) [探求]調達遅延が発生した場合に、代替手段で対応できる場合と、計画全体に影響を及ぼす判断が必要となる場合を考察する。判断がコストや契約条件に及ぼす影響も意識すること。 第13回
【第13回】変更管理:正しい扱い方と変更連続時の整理
変更管理は、プロジェクトが想定どおり進まない場面で重要となる。本講義では、変更要求の内容を整理し、その中に要件変更が含まれているかを見定める判断の視点を扱う。要件変更を含まない場合は工程内での調整により対応し、要件変更を含む場合には、計画全体への影響を踏まえた適切な判断が必要となる。さらに、変更が連続する状況において、優先度や影響範囲を整理し、管理フェーズの安定性を保つために変更を整える考え方を理解する。 □立案 → □計画 → □実行 → ■管理 → □運用 【マネジメント原則|⑩・⑪】【パフォーマンス領域|❹】
[予習]変更が計画全体に与える影響を捉える視点を持つ。テキストの「58 ユーザーストーリーとエピック」を通読のこと。(2時間) [復習]授業で扱った変更管理の判断軸を定着させる。テキストの「60 品質コストと変更コスト」を通読し、授業内容を踏まえて整理すること。(2時間) [探求]変更要求の中に要件変更が含まれているかを見定める視点と、その判断が計画全体に与える影響を考察する。要件変更を含む場合と含まない場合で、判断主体がどう変わるかも考察すること。 第14回
【第14回】締めくくり:振り返りと学習の統合
締めくくりでは、成果物を引き渡すだけでなく、プロジェクト全体を振り返り、学びを次につなげる。本講義では、正式な完了手続きや関係者との最終確認を通じて作業を終える考え方を整理する。あわせて、トラブルや遅延を個人の問題ではなく、プロセスの構造として捉え直し、改善点や成功パターンを抽出する。さらに、再計画を俯瞰し、各工程での判断のつながりを確認する。プロジェクトを学習して積み上げる工程と理解して、運用フェーズへ橋渡しを行う。 □立案 → □計画 → □実行 → □管理 → ■運用 【マネジメント原則|①・⑫】【パフォーマンス領域|❽】
[予習]プロジェクトを学習として捉える視点を持つ。テキストの「55 プロジェクト期間を通じた学習」を通読のこと。(2時間) [復習]授業全体を振り返り、計画と判断のつながりを整理する。テキストの「79 PMBOK第6版と第7版の違い(全体構造)」を通読し、授業内容を踏まえて整理すること。(2時間) [探求]プロジェクトの振り返りにおいて、個人の反省にとどめる場合と、プロセス改善として次に活かすべき内容の違いを学び、次のプロジェクトにどう引き継ぐかの視点で考察する。 課題等に対するフィードバック
課題についての考え方を解説する。
評価方法と基準
平常点(30%)、演習(35%)及び期末試験(35%)の評価とする。期末試験の点数を重視するが、演習などの取り組み姿勢も考慮する。期末試験は最終回に行うこともある。合格点「C」以上を得るためには、合計60%以上の評価を得ることが求められる。
テキスト
[必携]前田和哉、『図解即戦力 PMBOK第7版の知識と手法がこれ1冊でしっかりわかる教科書 』、技術評論社(2024)
ISBN-13:978-4297143619 [規格]Project Management Institute、『プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKガイド)第7版+プロジェクトマネジメント標準』、一般社団法人 PMI日本支部(2021) ISBN-13:978-4990634575 参考図書
[演習]中嶋秀隆、『改訂7版 PM プロジェクトマネジメント』、日本能率協会マネジメントセンター(2022)
ISBN-13:978-4800590008 [資格]鈴木安而、『PMP完全攻略テキスト PMBOKガイド第7版対応 改訂版』、株式会社翔泳社(2023) ISBN-13:978-4798180632 [実務]Project Management Institute、『プロセス群:実務ガイド』、一般社団法人 PMI日本支部(2023) ISBN-13:978-4910799018 [実践]東洋エンジニアリング㈱、『プロジェクトマネジメント 成功するための仕事術』、日本能率協会マネジメントセンター(2003) ISBN-13:978-4820741633 科目の位置づけ(学習・教育目標との対応)
本科目では、プロジェクトを進めるための基本的な考え方や進め方を学び、状況に応じて判断し、行動する力を身につけることを教育目標とする。これらの学びを通じて、本学科カリキュラムの2年次、3年次に配置されているプロジェクト型演習において、各演習で必要となるプロジェクト管理の考え方を理解し、主体的に取り組むことができるようになることを目指す。また、演習や将来の業務において、プロジェクトに関わる際の不安を減らし、自分なりに考え、行動するための基礎力を身につけることを重視する。
履修登録前の準備
履修登録にあたっては、シラバスのうち、第1回の「授業時間外課題(予習および復習を含む)」を読むことで、科目の構成や進め方を把握すると良い。
なお、授業中にスマートフォン等の情報検索ツールを適切に活用することは、主体的な学びの姿勢として評価する。 |